「桐生」「山縣」「小池」新記録の可能性は? 「100m走」会場はなんと「新国立」

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 久しぶりに陸上の大イベントが催される。

 8月23日に開催される「セイコーゴールデングランプリ陸上」。会場はなんと新国立競技場だ。

 大手紙陸上担当記者曰く、

「トラックは伊モンド社製。高反発のいわゆる“高速トラック”で記録が出やすい。五輪では8大会連続で採用されており、世界記録の約7割が同社製トラックでマークされたのだとか」

 そう聞くと、近年記録更新が続く男子100メートルへの期待が高まろうというもの。

「日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(21)は米国を拠点にしているので出場しませんが、それ以外の注目株がそろい踏みします」

 しかも、それぞれ状態がとても良いのだという。

 まず、サニブラウンの9秒97に次ぐ自己ベスト9秒98の桐生祥秀(24)。

「彼は、例年春先に強く、試合を重ねるたびに失速して周囲を落胆させるわけですが、コロナ禍の今季はこのセイコーが2戦目。疲れがなく調子のよい春先と同じ状態で臨めるのです」

 昨季は故障でフイにし、久々の実戦となる山縣亮太(28)はどうか。自己ベストは10秒00である。

「ロンドン五輪、リオ五輪で自己ベストを更新した山縣は、モンド社のトラックと相性が良い」

 今大会でも自己ベストが出せれば、日本人4人目となる9秒台の仲間入りだ。

 また、自己ベスト10秒08のケンブリッジ飛鳥(27)は、

「ここ2年故障に苦しみましたが、コーチを代えた上、髭をたくわえてイメージを一新。7月下旬に行われた東京選手権で優勝し、“もう一段階上げられる”とコメントしています」

 さらに、昨季日本人3人目の9秒台となる9秒98をマークするなど成長著しい小池祐貴(25)、400メートルリレーメンバーで自己ベスト10秒07の多田修平(24)もエントリーしている。

 東京五輪の代表選考には直接関係はないというが、

「本番と同じトラックで、ライバル勢ぞろいの中で勝てれば、大きな自信になります。また、ジンクスを打ち破るチャンスでもある。たとえば、自己ベストは桐生が上なのに、直接対決すると桐生は山縣に勝てないと言われています。今回は、桐生が勝って、このジンクスを克服できるのか。それとも負けて、より苦手意識を強くしてしまうのか」

 テレビ中継もある。消えた五輪に代わる一興だ。

週刊新潮 2020年8月27日号掲載