「田中みな実」が広末涼子の事務所に電撃移籍 女優業に本腰で吉と出るか凶と出るか

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女子アナには2種類いる

 では、MCの仕事は辞めるということに?

「いきなり辞めることはないでしょうが、軸足は女優ということでしょうね」(同)

 女子アナの女優進出は、珍しいことではない。最近でも14年には平井理央アナが「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)、15年はアヤパンこと高島彩アナが「下町ロケット」(TBS系)、18年はカトパンこと加藤綾子アナが「ブラックペアン」(TBS系)に出演したことが話題になった。

「全員、元フジの局アナで、出演したのはTBSの日曜劇場ですね。評価は様々でしたが、その後、3人とも女優を続けていないことを見ると、なかなか難しいんでしょう。もっとも成功例もあります。やはり同じフジ出身の八木亜希子アナは三谷幸喜監督の映画『みんなのいえ』に出演して、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し、テレビでは朝ドラ『あまちゃん』(NHK)はじめ、大河『真田丸』(NHK)にも出ています。また遡れば、野際陽子さんは元NHKアナという肩書きがすっかり忘れられるほど、大女優になりました」(同)

 女子アナにも2種類いるということだろうか。

「アナウンサーと女優は対局する職業です。渡された原稿や情報を正しく伝え、バラエティ番組ではメインのMCやゲストをサポートして黒子に徹するのがアナウンサーの仕事です。日本テレビの水卜麻美アナが優れているのはこの点でしょう。一方、女優は思いきり前に出て、脚色し、自己表現するのが仕事ですからね。夏目三久アナなどは、事務所としては女優をやってもらいたいという希望があるものの、本人は乗り気でないといわれているのも、こういった違いがあるからでしょう」(同)

 その点、田中アナの場合、局アナ時代から、ぶりっ子キャラで自分を演出していた。彼女にとって、女優こそ天職かも……。だが、広末や戸田、有村と肩を並べるのはちょっと背伸びしすぎでは?

「彼女には明るい未来が待っていると思いますよ。フラームには吉瀬美智子も所属していますが、彼女はモデルをやりつつ、『噂の!東京マガジン』(TBS系)のアシスタントも務めていました。ですが、バラエティやモデルの仕事をせず女優に専念することを条件に移籍してきました。移籍と同時に番組を降り、女優として活躍するようになりましたからね。田中さんも不退転の決意で挑むことでしょう」(同)

 そんなに上手くいくだろうか。

「大丈夫ですよ。事務所には戸田や有村といった主役級が多くいますから、バーターには事欠かない。キャスティングするプロデューサーだって暇ではないので、主役級を決めたらセット販売に食いつきます。むしろ、ライバル事務所の役者を仕込んだら、せめぎ合いになって後々面倒ですからね。フラームには、山口紗弥加も所属していますが、バーター女優として仕事が途切れないのが良い例です」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年8月21日掲載

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