独立「米倉涼子」新CMギャラは8千万円? 古巣・オスカー会長の嘆き

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 27年在籍したオスカープロモーションを退所した米倉涼子(45)は、今年4月、個人事務所「デサフィオ」を立ち上げた。スペイン語で“挑戦”という社名通り、新天地でのチャレンジがはじまったわけだが、滑り出しは上々のようである。

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 オスカーの所属タレントは6500名。かつて、その頂に君臨した女優ならではのデビューと見るべきか。

「7月17日、『楽天モバイル』が米倉さんのCM起用を発表しました。彼女にとっては、独立後初めてとなる大きな仕事です」

 と、スポーツ紙の芸能担当デスクが言う。

「コロナ禍で華々しい発表会はありませんでしたが、彼女はやはり別格。CMはテレビ用2種類とデジタル動画用が7種類も用意されました。テレビは全国で放映され、東京メトロ全線では8月いっぱい、車内ビジョン広告が流されます。独立したら、1、2年は大きな仕事は取れないのが業界の通例なんですけどね」

 例のドラマではないが、“失敗しないので”という米倉の声が聞こえてきそうである。その一方で、関係者曰く、こんなぼやき声を耳にしたという。

「弊社の古賀誠一会長ですよ。会長は米倉のCM起用情報を公表前にキャッチしたらしく、“どうして米倉なんだよ。うちのタレントを使ってくれればいいのに”と嘆いていました」

 会長は、米倉を手塩にかけて育て、そして失ったオスカー創業者でもある。

「1本8千万なんだよ」

 オスカー関係者が続ける。

「古賀会長は芸能関係よりも政財界に人脈があり、楽天の三木谷浩史会長兼社長とも親しいんです。なので、楽天関連のCMを取ったのが、よりによって退所したばかりの米倉だったことが口惜しかった。そのため、びっくりするような話を洩らしたんですよ」

 どんな話かといえば、

「“あのCM、1本8千万なんだよ。米倉のギャラ、上がったな。うまいことやってるよなあ”と溜め息まじりに話していました。オスカー時代の彼女は、大きな企業のCMだと1本6千万円ほどでした。今回獲得できた経緯は分かりませんけれど、強気の交渉が成功したんでしょう」

 すでに彼女は独立したわけで、ギャラは米倉の“総取り”だ。もっとも、「デサフィオ」に訊くと、CM1本のギャラが8千万円というのはデタラメだと強く否定する。そのうえで、

「退所前も退所後も同じように、支えてくださる皆様に感謝しながらお仕事をさせていただいております」

 と答えるのだった。とはいえ、米倉の恩人、古賀会長が「8千万」と言って嘆いたのは事実。この状況を先のデスクが解説する。

「米倉さんは常々、“古賀さんが社長でなくなるなら、私はオスカーを辞めます”と言っていた。古賀さんは今年4月に社長を辞め、会長となりました。それで彼女は実行に移したのです。この背景には事務所幹部への不満がある。元凶は古賀さんの娘婿である堀和顯(かずあき)専務です。堀専務が、古賀父娘の威光を笠に、パワハラなど好き放題やる状態に愛想を尽かしたんです」

 ちなみに米倉は、「東京カレンダー」7月号で、独立についてこう語っていた。

〈大きな河を渡って、自分で次のフィールドを切り拓くならば、年齢的にも今のタイミングかな、と〉

 むろんそれが独立の大義であろう。だが、彼女が社名に掲げた“挑戦”には、古巣と恩人との訣別という意味もあったかもしれない。

週刊新潮 2020年8月13・20日号掲載

ワイド特集「コロナ禍の女」より

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