ヒュンダイの日本再進出…韓国国民の信用ゼロだから行った空しい衝突実験の顛末

国際 韓国・北朝鮮 2020年8月15日掲載

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国内シェア約80% そこに愛はあるのか?

 2020年6月15日、ヒュンダイ(現代)・ジャパンは乗用車で日本再進出を示唆した。2010年の撤退からの再チャレンジで、最初に投入されるのは水素自動車「ネクソ」。同様の日本車、トヨタ・ミライやホンダ・クラリティを大きくしのぐ800kmもの航続距離を達成するという。一方、韓国国内の自動車市場においてヒュンダイ自動車は、傘下の起亜自動車と合わせて80%以上という圧倒的な市場占有率を誇っている。ヒュンダイと起亜。海の向こうの日本人から見て、この2社に対する韓国人の愛情は格別ではないかと考えがちだが、実際はそうでもない。むしろニュースやネット上では多種多様な不満や不具合の告発、クレームについての記事も多く目にする。

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 ヒュンダイ自動車は建設業(現代建設)で成功を収めた実業家・鄭周永(チョン・ジュヨン)が1967年に設立した自動車メーカーである。鄭周永は建設、自動車のほかにも造船、海運、重工業、電子工業、流通、金融など様々な分野に進出し、一代にして現代財閥を作り上げた人物であり、韓国では立志伝中の人物として尊敬を集めている。ヒュンダイ自動車は、そんな人物が設立し、いち早く独自モデルの開発や海外進出を成し遂げ、国家にも大きく貢献した自動車メーカーだ。

 しかしその一方で、母国であるはずの韓国内における品質やサービス体制の評判は決してよくはない。ただしこれは、ヒュンダイ及び起亜が悪いというよりは、ある市場を一企業が寡占してしまった場合に起きうる消費者の不利益についてのモデルケースととらえるべきであろう。

 とはいえ、ライバル3社、韓国GM、ルノーサムスン自動車、双龍(サンヨン)自動車(インドのマヒンドラ傘下)については、工場閉鎖などのリストラ実施や親会社である外国企業との不仲など、経営面での不安が表面化しており、積極的にこれらメーカーの車を選ぶには、やや頼りない感が否めない。韓国の消費者にとって国産車は、もはや実質的にヒュンダイか起亜の二択しかないという状況なのである。

 韓国人のヒュンダイと起亜に対する不満は大きく分けて2つある。1点目は、品質とクレーム対応についてのものである。高価な新車を買ったのに不具合があり、さらにメーカー側が満足いく対応しなかったというものである。2つの事例を紹介しよう。

雨雨降れ降れ、もっと降れ

【1】あるはずのエアバックがない(起亜・カーニバル)

 2005年から2014年まで販売された起亜のミニバン、カーニバルの2世代モデルは、2008年6月のマイナーチェンジ(2009年型モデル)にて大幅なコストダウンを実施した。水温計、小物入れ、木目調パネルなど多くの装備が省かれたり、より安価な部品に改められたのだ。

 問題は、旧来モデルには標準装備であった3列目シート用のカーテンエアバックを装備しなくなったにもかかわらず、広告や価格表には従来同様に1~3列シートにカーテンエアバックを装備している旨を明記していたことである。無いものをあると言い続けていたのだ。この誤記はユーザーが告発し、ネットで炎上が巻き起こる2011年まで4年近く続いた。

 結局、起亜自動車は問題の車両を購入した顧客へは、3列目シート用カーテンエアバックを無償で装着するなどの対応を行うことでこの事件は一定の解決を見た。しかし、安全のためのエアバックを逆に減らすというマイナーチェンジ自体が、古今東西見ても珍しい変更であり、顧客の不信感を高める結果になってしまった。カーニバルは次の3世代モデル(2014~2020年)の一部ディーゼルモデルについても騒音(共鳴音)、振動がひどく、車酔いするという苦情が続出し、リコールを求めるデモが行われるまで発展したことがある。

【2】日本でも話題になった雨漏り問題(ヒュンダイ・サンタフェ)

 2012年4月にデビューしたヒュンダイの上級SUVモデル、サンタフェの3世代モデル(~2018年)は3500万ウォン(3150万円/1ウォン=0.09円)以上の高価格帯モデルにもかかわらず、SUVのベストセラーモデルとして高い人気を博していた。しかし、バックドア周辺ボディパネルの設計不良と生産工程での接合不良が複合的に作用することで雨漏りが発生。車室内が水浸しになる不具合が多発、ネットでの炎上を受けて2013年の夏ごろからは、KBSなどの地上波テレビにも大々的に取り上げられるようになった。

 事態を重く見たヒュンダイ側は無償修理などの対応を行ったが、解決に至らないケースも多く、韓国のネチズンたちはこのサンタフェを「水(ス)タフェ」というあだ名で揶揄したりもした。

 当時、それでもサンタフェを買いたかったある韓国人のエピソードを紹介しよう。彼は自衛策として、新車の受け取り場所にディーラーや自宅ではなく、コイン洗車場を指定した。そして、ディーラーマンたちの目の前で届いたばかりの新車に勢いよく水をぶちまけた。案の定、新車は水漏れが発生し、彼はこの車両の受け取りを拒否したとのことだ。

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