韓国のお天気おねえさんトップ5…アイドル顔負け、モデルたちは沈黙

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気象キャスターが天気を伝える時間は15分から1分へ

 情報番組や報道番組にとって台風や災害情報はドル箱。その局独自の切り口がなくてもかなりの数字が見込めるので、放送局の責任者は恵みの雨を期待することになる。もちろん、普段の気象報道にもそれは言えて、だから、気象予報士が様々な番組で躍動しているわけだ。それはお隣・韓国でも同じかそれ以上で、視聴率を相当に意識した人選が行われている。その実態をリポートした。

 韓国の気象キャスターも日本同様に群雄割拠で、朝夕のニュースではことに視聴者を意識した選出となっている。スタイルや顔が注目され、かつ若い女性がメインストリームを歩むことになる。

 1990年代末までは中年男性が気象キャスターを担う場合が多かった。気象関連予報資料を収集して台本を作成し、背景のCGなどを構成するなど「天気専門家」にならなければならなかったし、そのためにはお天気オタクが求められた。女性のなり手はいなかった。

 2000年代に入り、気象キャスターが天気を伝える時間が15分前後からわずか1分前後へと減った。その日の天候については、番組放送中画面脇にずっと表示させておけばいい。逆に1分くらいしか登場時間がないから、何を伝えるかよりも誰が伝えるかが重要になった。

 キャスターの顔やスタイルに注目が集まるのは自然の成り行きで、正規雇用の気象専門記者は凌駕され、代わって非正規契約の気象キャスターが大勢を占めるようになった。

 専門のアナウンサーでないとしても、歴とした「天気報道」を担当する専門放送人。当然、アナウンサーに準ずる発音、発声と背景知識を持たなければならない。そういったこともあって、競争率の高い放送局のアナウンサーに採用されなかったアナウンサー志望者が、気象キャスターになる場合も少なくない。アナウンサー志望生の間では冗談で「試験に受かったらアナウンサー、不合格なら気象キャスター」という冗談が飛び交うほどだ。

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