巨人軍「法務部長」がパワハラで更迭…まったく紳士ではなかったその言動

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坂本はビビった、丸は期待外れ…発言も

 巨人軍を創設した正力松太郎は「紳士たれ」と言葉を残したが、それは何も選手に限らない。フロントも同じだが、あろうことか、コンプライアンスを取り仕切る法務部長がパワハラで更迭処分になったという。

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「Tさんという法務部長が8月1日付で人事部付けになりました。部下へのパワハラが報告され、調査を行っていたところでした。その間は休職していましたが、パワハラ認定されたということでしょうね」

 と、巨人軍関係者。

「Tさんは元々、読売大阪社会部の記者でした。人事交流で東京にやってきて、読売グループ本社の法務部、労務部を経て、一昨年の秋から株式会社読売巨人軍に出向、法務部長を務めていました。大阪の社会部にはかつて『黒田軍団』と言って、黒田社会部長以下、野武士のような記者集団がありました。あの時ほどでは全くないですが、やっぱり大阪と東京は空気が違います。大阪から東京に出て行っても普通は戻ってくる。でもTさんはそのまま東京に残ったんです」

「大阪で結構嫌われてましたね。態度が不遜だとかね。でも、東京の法務部では仕事ができる人ということになっていて、上司や部下には丁寧に対応するので評価が高かった。ただ、巨人軍に行くと態度が変わった。横柄な感じになってしまったようです。部下に何時間も説教したり、部室で彼らにモノを投げたり、部員を無理やり会社に残し、会社の食堂での夕食につき合わせたり……。相手が弱い立場だと俄然パワハラ体質になってしまうようですね」

 そういった本質は選手にも向かって、

「“坂本(勇人内野手)は海外FAを取ったのに『生涯ジャイアンツ宣言』をして、要するにメジャー行きにビビったんだ”とか、“丸(佳浩外野手)はFAで取ったけど期待外れだ”とか、言ってしまうタイプで……」

コンプラの顔に泥を塗り

 巨人軍にとって頭が痛いのは、巨人軍オーナーで“コンプライアンスの鬼”と称される山口寿一氏(読売新聞グループ本社代表取締役社長なども兼務)のおひざ元でパワハラが起こってしまったことだ。

「特に、Tさんが部長になれたのは山口さんのお陰ですからね。山口さんは球界全体のコンプラの顔という立ち位置でもありますから、あんまり格好の良い話ではないでしょう」

 一連の実態を巨人軍に聞くと、

「従来から人事異動の理由は公表しておりません」

 とだけ答えたのだった。

週刊新潮WEB取材班

2020年8月5日掲載

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