「サイコだけど大丈夫」主役の意外な素顔…「愛の不時着」を超えるか

エンタメ 芸能 2020年8月1日掲載

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「愛の不時着」「梨泰院クラス」に続き、NetflixTOP10に名を連ね、韓国ドラマブームに新たな風を吹き込んでいるのが「サイコだけど大丈夫」。ドラマは、愛を拒否する精神病棟保護司のムン·ガンテ(キム·スヒョン)と、反社会的な性格で愛を知らずに生きてきた童話作家のコ·ムンヨン(ソ·イェジ)が恋に落ちるというストーリー。それぞれのプライベートな人生を追いかけてみた。

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 7月30日、世界各国のコンテンツ評価が行われているIMDBサイトで「サイコだけど大丈夫」は、10点満点中9.2の評価を受け、興行成績を上げている。キム·スヒョンの徴兵からの復帰作でありながら、彼に1回当たり2億ウォン(1ウォン=0.88円)を超える破格の出演料を支払うことでも話題となった。

 主人公のムン・ガンテは、夢も希望もなく生きる青年。家では自閉スペクトラム(ASD)を持った兄のムン·サンテ(オ·ジョンセ)を世話し、外では心の病む患者たちをケアする。

 この主人公を演じるキム·スヒョンはソウル江南区で生まれたが、その後両親が離婚し、母親の元で育った。一人息子で幼い頃患った心臓疾患を引きずってか、非常に内気な性格だったという。

 高校1年生の時、演技を学びながら俳優の道を本格的に志すようになり、大学進学前には延世大学の学生会館に寄宿して演技訓練を受けるなど、努力を重ねてきた。

 2009年、4度目の挑戦の末に、演劇・映画部門としては最高の中央大学演劇映画科に入学。その1年前の 2008年のドラマ「キムチ・チーズ・スマイル」でデビューしてから2017年の徴兵まで、ドラマ「星から来たあなた」(2013~2014)や映画「10人の泥棒たち」(2012)、「シークレット・ミッション」(2013)で成功を収めた。今や、韓国芸能界最高の出演料を誇るひとりだが、キム·スヒョン自身、「観客に信頼される俳優になること。それこそが、ずっと前から持っている私の目標」と殊勝な言葉を述べている。

離婚した両親、異母妹を支える

 人気・実力・ヴィジュアル、そして芸能界での成功とすべてを掌中に収めたかに見える俳優にも、ちょっとしたプライベートの暴露があった。2015年7月22日、彼の異母妹のキム·ジュナがデビューするという報道があり、彼の父親が1980年代に大人気だったグループ「セブンドルフィンズ」のボーカル、キム·チュンフンであることが明らかになったのだ。

 父、 キム・チュンフンは180センチ以上の背丈とキュートな顔で大きな人気を博したという。歌手として活動していた父は全国各地の舞台を渡り歩く生活で、それに疲れた母親は離婚後、キム・スヒョンを引き取って一人で育てあげた。

 キム·スヒョンは両親と異母妹のキム·ジュナを支援し、実質的な家長の役割を果たしている。「サイコ〜」において演じる青年の、不遇な幼少期を過ごした後に一家を支えているという姿は、リアルな彼と非常に似通っているように映るのだ。

 他方、ヒロイン役のソ·イェジは、独特な幼年期の生活環境の影響で、反社会的な性格を持った童話作家を熱演している。

 満たされず虚しい日々を送ってきた中で青年ムン·ガンテに出会い、運命を感じ、執着する。「欲しい」、「私と一度寝る?」、「一緒に寝よう」などと不敵な笑みを携えて“口撃”。男性に従順で、性的にも保守的な描かれ方をしてきた韓国女性のキャラクターを破壊して再構築し、「ヒロイン」の新しい境地を切り開いているとも言える。

 ソ・イェジの、低音の声やクールな目元と白い肌、高い身長、長い手足は自分のファンさえこき下ろす作家のキャラクターにぴったりだ。

 韓国でも顔が小さいことで有名な女優たちでさえ、ソ·イェジと一緒にカメラに撮られることを避けているという。自分たちの顔の大きさが強調され、「顔の屈辱」を受けるのはイヤだからというのが理由だ。

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