「サイコだけど大丈夫」主役の意外な素顔…「愛の不時着」を超えるか

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スペイン留学の最中、歯の矯正のために韓国へ帰国した時…

 ソ・イェジは情熱の都市、スペイン·マドリードの名門、コンプルテンセ大学に留学し2年間、新聞放送学を専攻した。過去の映画祭などでは、流暢なスペイン語を披露。好奇心が多くて学ぶのが好きだと言い、心理士、幼児英語教室のインストラクター、そして折り紙(贈り物の包装に用いられることが多く、人気が高い)なども含めれば8個の資格を持っているという。

 スペイン留学当時、人種差別を経験したというソ·イェジは、幼い頃からしっかりしていて負けず嫌いな性格だった。毎日2時間だけ寝てスペイン語を勉強し、半年後にはネイティブにも負けない実力を持つようになり、人種差別をした人間を探し出して訪ねて行ったこともあったそうだ。

 もともと彼女は中低音の声にコンプレックスを抱いていたが、スペイン語の勉強を通じ、気にならなくなったという。曰く、「私の低音の声はスペイン語によく合っている」と。人生とは不思議なものだ。彼女が弱点だと思っていたそのハスキーボイスが、このドラマではヒロインの魅力を形作っているのだから。

 デビューのエピソードに関しては、キム·スヒョンと対照的。
 スペイン留学の最中、歯の矯正のために韓国へ帰国した時、俳優キャスティングの提案を受けた。何度も断ったが結局折れて、芸能界へ。

 俳優を始めた当初、両親の反対は強く、彼女は「私が俳優になるとは想像もできなかった。母は“たわごとを言わずにスペインに帰れ”と忠告するほどだった」と明かしている。

 紆余曲折の末、2013年に通信会社のCMに出演してデビューした彼女は、ドラマ「カンジャビョル(じゃがいも星)」の主人公に選ばれ、本格的な俳優の道を歩み始めた。2017年、ドラマ「クヘジュ」で主役。映画では、「秘密」(2015)、「使徒」(2015)、「他の道がある」(2017)などに出演した。

 2014年にはドラマ「夜警日誌」で共演していた東方神起のユンホとの熱愛説が流れ、大きな注目を集めた。2人の所属事務所はそれぞれ熱愛説を否定したが、当時、無名だったソ·イェジの注目度アップにこの報道は奏功したようだ。

「ヒロインの突拍子もない行動と知性美をソ·イェジは完璧にこなし、ドラマを成功に導いた」などという評価も上がっている。

張惠媛(チャン・ヒェウォン)
建国大学広報大学院でジャーナリズムの修士号を取得、漢陽大学政治外交学科大学院で国際政治を専攻。 現在フリー記者として活動中。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年8月1日掲載

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