2度目のキャラ変えなるか!? 離婚危機報道に見る小倉優子の本当の「強さ」

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似たものどうしの夫婦 「普通」にこだわり続けるゆうこりんのジレンマ

 今の夫はママ友の紹介で出会ったという。2度目のデートではゆうこりんの友人であるギャル曽根とマネージャーも同席。40代で結婚歴のない歯科医なんて遊び人だと怪しみ、交際相手にふさわしいか判断するつもりだったそうだ。しかし彼の誠実な態度を見て評価を一転させ、ゆうこりんの交際にはゴーサインが出た。そして半年でスピード婚を果たしたのである。長男の小学校受験があるから結婚を急いだのでは、という推測記事もあったが、現在夫側からは子どもたちとの養子縁組解消も突きつけられているという。よほどのことがあったのではと思わせる展開だ。

 夫側の視点に立てば、交際前に彼女以外の人間から値踏みされるような対応をされるのは良い気分ではなかっただろう。一方ゆうこりんは、今度こそ失敗できないという不安が強かったのではないか。周囲のお墨付きがある相手なら、そして嫌な言い方だが外野が外堀を埋めていってくれれば、ちょっとやそっとのことでは結婚は揺らがない。そんな気持ちもあったのではないだろうか。

 だから思う。ゆうこりんが気が強い、我が強い、というのは、それらを上回る「不安の強さ」があるからではないかと。彼女のプロフィールを見ると、ゲームへの没頭ぶりや株式投資の連載、パンアドバイザーの資格など、マルチな才能を持っていることがわかる。ちなみに前の夫も今の夫も、手に職がある男性だ。うがった見方をすれば、芸能界で稼げなくなってもお金に困ることがないように、リスクを分散しているようにさえ見えるのだ。

「こりん星」キャラをやめた後、彼女の仕事は実際減ったという。しかし、「過去は振り返らない。キャラじゃなく普通でいたい」ときっぱり語っていた。普通の妻、普通のママ、普通の女性としての幸せ。そうした「普通」に対してこだわり続け、努力を重ねて愛されるママタレントとしてのキャラ変に成功したゆうこりん。ただよく言われるように、普通という基準は人によって違う。その基準がズレた相手とは、人間関係を築けない。

 今回の離婚騒動は、お互いその「普通」が譲れなかったのではないか。ある意味、似たものどうしの結婚だったのだろう。気が強いというより、こだわりが強い大人ふたり。かたや、10代からタレントとして成功してきたお姫様気質。かたや、40代まで独身貴族を貫いてきた先生稼業。自分のペースに他人が合わせて当たり前の日常を送ってきたはずだ。例えが古いが、郷ひろみと二谷友里恵の離婚劇を思い出す。大人気のアイドルと、蝶よ花よと育てられた2世タレント。あのカップルもお互いが、尽くすことより尽くされることを当然と思うタイプだった。

 離婚騒動に決着がつくのは、ゆうこりんが気の強さを改めた時ではない。きっと彼女が、自身の不安の強さを手放した時だろう。すなわち、彼女が考える「普通」を捨て、第二のキャラ変を果たせるかどうかが肝のように思う。こりん星のお姫様からママタレント界の女王になった彼女が、次に見つける安住の地はどこか。多彩な実績を思えば、ゲーム実況や投資のコツを語るYouTuber界の女帝となる日も、そう遠くはないのかもしれない。

冨士海ネコ

2020年7月31日掲載

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