「新型コロナとインフル」同時流行…官邸が恐れる最大リスク、その対策は?

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同時判定可能なPCR検査は存在する

 もっとも、

「2つの感染を同時に判定できるPCR検査は存在していて、保険適用も始まりました。検査にかかる時間も50分ほど。あるいは、富士レビオの抗原検査キットに使う検体処理液を用いることで、新型コロナとインフルのいずれかにかかっているかを短時間に判定できるという発表がありました」

 我々ができる“予防策”というのは?

「これをすれば間違いないということは申し訳ないですがありません。ただ、いくつかやっておいた方がいいということはあります。まず、インフルのワクチン接種を受けるということ。少なくとも同時罹患リスクは減らせます。それと、当たり前ですが手洗いうがいの励行ですね」

「昨冬から2020年3月末までの全国のインフル累計患者数は約413万人で、前年同期の約1064万人からは激減しています。新型コロナ感染対策でみなさんがこれまでにないレベルで予防を徹底した結果でしょう」

 要するに、打つ手なし、ということなのだろうが、こんなケースも考えられるという。先の官邸関係者によると、

「たとえばですけれど、試験を控えた受験生はPCR検査を受けることに二の足を踏むでしょうね。高熱が出て歩けないとかだったらムリですが、微熱程度なら黙って受験する可能性がある。そしてそこで新たな感染者が生まれることもあるはず」

「官邸としては、“withコロナの時代だから、かかっても仕方ない、慣れていきましょう”というムードを作りたかったんですが、それがうまく行っていない。そうなれば経済もうまく回っていくはずなんですが……。あと、緊急事態宣言を解除した後に、“afterコロナ”という言葉を政府側が使ってしまったこと。それも国民を油断させてしまったかもしれません」

週刊新潮WEB取材班

2020年7月30日掲載

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