堂本剛が自宅からのラジオ番組で泣く2カ月…世界が痛むと、堂本剛の心も痛む

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突発性難聴についても実直に語る

 もともとテレビの出演時の振る舞いよりもライブのMCに近い、正直な自分の気持ちを吐露する場となっていた堂本剛のラジオ。リスナーとの信頼関係の上に成立する空間でもあるため書き起こすのも憚られるほどだが、例えばリスナーからのパニック障害とおぼしき症状が描写されたメールを読み上げ、自分も同じ病気であることを語った上で「大丈夫」と呼びかけるなど、堂本剛が自分の姿を包み隠さず晒してきたのがこの場所である。

 放送開始から10年以上が経つこのラジオだが、これまでも堂本剛の心が波立っているであろうことを感じる出来事は多くあった。2017年には突発性難聴を発症し、フェスの出演を中止するなど仕事にも影響が出た。放送でも、報道されないから治ったと思っている人もいる、とした上で、いまだにこの難聴の状態が続き、その上で耳栓をしたりヘッドホンをつけたりしながら、音楽活動をしていることを告白している。

 昨年、ジャニー喜多川が亡くなったあとの放送でも、もちろん死には触れたものの、自分の中で受け止め、静かに送り出すといった雰囲気だった。

 きっと音楽で生きていくことを決めた自分が突発性難聴を発症したことも、約30年をともにし、自分の理解者であったジャニー喜多川の死も、大きく心が揺れた出来事ではあったはずだが、そのときも取り乱したり、涙を流したりするということは少なくとも放送中には見られなかった。

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