「横浜流星」コロナ感染で背筋が凍った日テレ 何が何でも「24時間テレビ」はやる

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必ずやる!

 日テレの小杉善信社長が、定例会見で今年の「24時間テレビ」について語ったのは、3月23日のことだった。

「どういう形になろうが、必ずやるという風に考えております」

 もはや社是と言っても過言ではないのかも。であるから、7月6日の「ZIP!」内で、今年も「24時間テレビ」を放送することを発表した際は、水卜麻美アナ(33)もずいぶんと畏まっていた。

水卜:今年の「24時間テレビ」に関してお知らせがございます。今年の「24時間テレビ」ですが、日本テレビでは何度も話し合いを重ねてきました。そして医療従事者の方への支援をはじめ、今年こそ、このチャリティ番組をやっていくという意味があるのではないかということで、放送を決めました。この夏はいつもとは違う「24時間テレビ」をお送りします。まずはこちらをご覧ください。

――第1回「24時間テレビ」で司会を務める萩本欽一(79)と大竹しのぶ(63)の映像などを流しながらナレーションがつく。

ナレーション:1978年に始まった「24時間テレビ」。私たちは一度も途切れさせること無く、42年間、放送を続けてきました。そして今年、出演者、スタッフ、が心を一つにして、43回目ではなく、新しい日常での1回目、そんな決意で新たな「24時間テレビ」をお届けします。放送は8月22日、23日。会場は両国国技館。新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、無観客でお送りします。

水卜:はい、今年の「24時間テレビ」は新しい日常での1回目としてお送りしていきたいと思います。メインパーソナリティですが、今年はグループや世代の垣根を越えた5人が務めていくことになります。例年の「24時間テレビ」とは大きく異なった形で、お送りしますけれども、詳しい内容は5人の中でキャプテンを務められる方から、この後の「スッキリ」に出てくれますので、紹介させていただきたいと思います。

 そして「スッキリ」では、V6の井ノ原快彦(44)が登場し、例年と異なる点を発表した。

●両国国技館では対面での募金は行わない。
●番組史上初となるキャッシュレス募金を強化。
●公道を使ってのマラソンは行わない。

 今年のテーマは「動く」に決定したことも発表された。ここで井ノ原は率直に語った。

井ノ原:テーマを聞いた時、自粛中だったんです。「動けねーじゃん、動いちゃだめでしょ」って気持ちももちろんあったんですよ。ただ動け!じゃない。思考停止しちゃいけないよね、じゃどう動けばいいかっていう工夫、それを皆で考えていこうという24時間テレビになります。

 さらにお昼の「ヒルナンデス」には、井ノ原以下5名のメインパーソナリティが発表されるという、3番組にわたって小出しの番宣が続くなど、ある意味、日テレの本気度が伝わるものとなった。

「今年はオリンピックが延期となって、“捕らぬ狸”となったCM収入を取り返さないと会社が立ちいきません。スポンサーだって、五輪がなくなって、広告費の使いどころを考えあぐねています。そんな中、『24時間テレビ 愛は地球を救う』は、企業にとってイメージアップになる。広告だって出しやすいはずですよ」(同)

 とはいえ、楽観はできない状況である。

「もちろんです。放送まで、まだひと月近くあるわけですから、出演者からも、番組スタッフからも、感染者が出ないとは限りません。万が一、そうなった時はどうするのか。コロナ禍のリモート中継が増えたおかげで、リモートシステムも構築されてきました。国技館は押さえてありますが、自社スタジオを駆使して放送することになるかもしれません」(同)

 果たして第43回「24時間テレビ」はどんな番組になるのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年7月28日掲載

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