今度は銀座ビル売却の「三陽商会」 従来型のアパレルとオーディオメーカーの共通点

ビジネス 企業・業界 2020年7月28日掲載

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 三陽商会は7月17日、旗艦店である東京・銀座の商業ビル「ギンザ・タイムレス・エイト(GINZA TIMELESS 8)」の売却を発表した。2015年にバーバリーとのライセンス契約を解除されて以来、4期連続で赤字を計上。そこへコロナ禍も加わって、業績回復は遠くなるばかり……。

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 キャメル地に黒、白、赤で構成される独特なチェック柄が特徴のバーバリーは、元々ラグジュアリーブランドとして知られる。ところが、三陽商会は1970年、このブランドとライセンス契約を結んだ。その後、96年に20歳のオードリー・ヘップバーンをイメージした若い女性向けの「バーバリー・ブルーレーベル」を展開。安室奈美恵が愛用したことで爆発的な人気を呼んだ。日本で最も人気の高い外資系ブランドの一つと言っても過言ではない。

 ところが、英国バーバリーが高級化路線を進めるため、三陽商会とのライセンス契約を2015年6月で解除。屋台骨を失った三陽商会は、一気に売上が半減。4期連続で赤字を計上するという窮地に陥ってしまったのだ。

 そこへコロナ禍が加わり、業績はさらに悪化している。2020年3~5月期の純利益は45億9600万円の赤字と、大きなダメージを被っている。

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