合流めぐり立民・枝野代表の「玉木イジメ」 党内からは“専制”に異論も

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 年内の衆院解散・総選挙が囁かれる永田町で、再び首をもたげてきたのは立憲民主党と国民民主党の合流話である。

 目下、現場では7月中の調印を目指して擦り合わせ中ともいうが、当の立民・枝野幸男代表(56)は、合流相手のトップに依然、ちっとも友好的じゃないんだとか。

 政治部記者によれば、

「枝野氏は、一貫して“ボールは国民民主側にある”という立場をとっている。でも、そもそも枝野氏の投げたボールが強すぎるんですよ」

 その相手、国民民主の玉木雄一郎代表(51)にとって死活的に重要な“党名”も、

「枝野氏は周囲に、“『立憲民主』を入れるのは最低条件”と話しており、ハナから玉木氏の顔面に直球を投げつけている」(同)

 今年3月に立民を離党した山尾志桜里参院議員(45)にもビーンボールは及ぶ。

「彼女のことがよほど腹に据えかねているのか“山尾を国民が受け入れるなら、合流はおじゃんだね”と、ちゃぶ台返しまで仄めかしていたんです」(同)

 まるでガキ大将がいじめられっ子を相手にしているような構図だ。

「実際、枝野氏は、玉木氏を舐め切っている。この間も“うちとの合流話がなくなれば、あちらは分裂してしまう。党にとってどっちが得かを考えるべきなのに、彼は損得勘定すらできない”と公党の代表に対して随分な言いようです」(同)

 さらに、その傲慢さは仲間内に向かうことも。

 ある立民関係者は、

「最近、うちの党でも、若手の間で枝野さんの専制に異を唱える声が出始めている。これに対し、枝野さんは、今月6日に高知県を訪れた際、記者を前に“ポスト安倍は自分以外ありえない。総理になる私を支えるのが若手の務め”と言い放った。勘違いも甚だしく、ガキ大将どころか裸の王様です」

 せめて“野党の王様”になってからにしては?

週刊新潮 2020年7月23日号掲載

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