部屋閉鎖「中川親方」の“パワハラ”音源 弟子を差別的表現で罵倒

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 7月13日、日本相撲協会は部屋所属の力士に暴力を振るったなどとして、中川親方の2階級降格処分を発表した。部屋は閉鎖となる一方、相撲界に残ることが許される。その処分に甘すぎるとの声も上がるなか、協会が公表していない“パワハラ音声”が存在しているという。そこには弟子を差別的表現で罵倒する親方の怒声が収められていた。

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 協会が認定した中川親方の暴力行為は4回。発表によれば、今年2月、弟子にちゃんこをこぼさずに運ぶよう注意した際、親方が顔面を殴ったり、さらに、春場所では弟子がタクシーで居眠りしたことに激怒し、宿舎で正座させ腹や胸を複数回殴打したという。だが、

「実は報道されている以上に、聞くに堪えない暴言が日々、繰り広げられていました」

 と語るのは相撲協会の関係者。それが、今回、その存在が明らかになった音源だ。以下は、今年、雑務で小さなミスを起こした力士を親方が呼び出した際のやりとりを書き起こしたものだ。

中川 お前いい加減にしてくれよ、マジで。本当ウザいんだよ!(中略)おい!

弟子 はい。

(中略)

中川 舐めんなよ、コラ。

弟子 はい。

中川 お前なんか普通すぐクビ! どんな態度取ってんだ、俺に対して。うんざりだ!う・ん・ざ・り。

 これ以外にも、中川親方は口に出すのも憚られるような差別的罵倒を行っていたという。

「こうした暴言が続き、この音源も今年、協会窓口に提出されています。また、中川親方は他にも、稽古の指示をする時や食事の時に、弟子を“アホ1号”“アホ2号”と呼ぶことがありました」(同)

 暴力・暴言のみならず、中川親方がコロナ禍での場所中に、タニマチらを呼んで、“3密”と思われるちゃんこ会を開いていたことも問題視されている。

 7月22日発売の週刊新潮では、中川親方によるパワハラの詳しい内容や、厳重な処分を下せない相撲協会の内実などについて報じる。

週刊新潮 2020年7月30日号掲載

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