政府肝いり「Go Toトラベル」の割引を最大限利用した風俗業者の手口とは?

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都市部で稼げない女子を”素人女性”として

「近所に風俗がある都市部とは違い、地方に風俗はほぼありません。客の数が少ないし、広告にいちいち100万円単位の金を払っていたら割に合わない。そんな田舎にソープはないから確実に”本番”ができる援デリには一定の需要は見込める」
 と、スカウトマン。

 要するに、援デリ業者には遊ぶ場所を求めて探し続ける客の需要があった。ただ、コロナ以前ならわざわざネットで客を求めなくても、風俗店で働けば生活に困らない程度の手取りはあった。だから当時は、日本語があまり通じない中年以上のアジア系外国人が援デリを仕事の場とするケースが多かったようだ。

 ところが、現在はコロナ禍の影響で大半の風俗嬢は稼げなくなっている。援デリ業者はそうした困窮している風俗嬢を素人女性に仕立て、地方に派遣させているのだという。

 具体的にはどのような形態になっているのか。最近まで援デリ業者として働いていた人物に聞くと、「女性を数人連れて、地方のホテルに1カ月くらい滞在して客を取ります」と説明する。

 その男性によると、女性は多くて3人。女性の経歴は大体が風俗嬢として稼げなくなった30代以上が多いという。中にはホストの売掛金を払うために半強制的に働かされている若い女性もいたそうだが、そうした女性は例外でほとんどは自身で志願してやってくるという。

 マッチングアプリに掲載する写真は、ネットから適当に拾った画像を加工している。それらの写真を使い、業者が相手を募集して客を募る。客が取れたら宿泊しているホテルを指定。ホテル代込みで2~3万円と都市部に比べ割高だが、それでも女性1人あたり1~2人は客が取れるという。

「取り分は折半で、交通費や宿泊費は自己負担。この条件が嫌なら働かなくていいけど、稼げないから嫌だとは言わないね。東京で働いても客が来なくて売上ゼロなんだから」(元・援デリ業者の男性)

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