菊池桃子、“糟糠の”事務所独立の背景に「経産省局長」夫のキャラクター

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菊池の全てを見てきた社長を離れて

 6月22日、女優の菊池桃子(52)が所属する「パーフィットプロダクション」を辞めて、新事務所を設立したことを発表した。昨年に経産次官候補の夫と結婚し、NHK朝の連ドラ「エール」では主演の窪田正孝の母親役として存在感を発揮と、公私ともに順調だと思われていたのだが……その背景には何があったのか。

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 菊池は新しいオフィシャルサイトで、「本日より芸能活動等を自らが持つ会社で行っていくことになりました」と報告。《これまでの私は、パーフィットプロダクションの岩崎社長に愛情を注いでいただき、守られて活動してきました》と、前所属事務所の社長への気持ちを綴っている。

「ちょっと驚きましたね」

 と、ベテランの芸能関係者。

「菊池は1983年にデビューしてトップアイドルとして活躍し、ロック歌手への転身を図ったものの、正統派のイメージと合わず頓挫した結果、トレンディ女優への道を歩んでいくわけです。アイドル時代はポスト聖子・明菜を窺うポジションにいながら、受験勉強も熱心に続け、短大に合格するくらいだから頑張り屋さんなんですよ。ロック歌手としての活動は1年ちょっとで終わって、それからパーフィットプロダクションに移籍するんです」

「社長の岩崎さんは、菊池のデビューの際にもプロモーションに参加していたから、より親身にしてあげられたんだと思います。パーフィットは良くも悪くも昭和な事務所です。取材にも岩崎さんがどんどん対応する。菊池はその岩崎さんとそれこそ昭和の時代からの付き合いですからね、それを解消するというのは、かなり大きな決断というか違和感を抱きますね」

 これまでと何か変わった点があるとするなら、要素は1つ。昨年11月に結婚した新原浩朗・経産省経済政策局長(60)の存在だ。政治部デスクに彼の横顔を紹介してもらうと、

「新原さんは、安倍晋三首相の信頼の厚い典型的な官邸官僚として鳴らしてきました。2016年から内閣府政策統括官となり、『働き方改革』や『幼児教育の無償化』、消費増税に絡んだ『キャッシュレス決済に対するポイント還元』といった安倍政権の主要政策を推し進めてきた人物です」

 そんな新原氏さんも60歳だから通常なら3月末で定年の予定だったものの、

「かねて定年延長の話が出ていました。“余人をもって変えがたい”ということなんでしょう。加えて折からのコロナ禍もあって、実際に定年延長となりました。夏には経産トップの事務次官になるかもしれません」

 菊池は15年に安倍首相の諮問機関「一億総活躍国民会議」の民間議員を務め、翌16年には文科省の初等中等教育局視学委員に就任するなど、“天上がり”人生の中で夫と知り合った。その夫もめでたく定年延長となったわけで、何ら問題はなかったはずなのだが……。

「新原さんは他の官邸官僚と同じように超がつくほどワーカホリックです。それが何かしら、菊池さんの仕事に関係したのか……」

 事務所関係者によると、

「菊池さんが悩んでいるという話は少し前から聞いていました。“いろんな所に相談している”とね。新原さんって独占欲が強いというか、細かいことまであれこれと口を挟むタイプのようなんです。良く言えば痒い所に手が届くということで、だから安倍さんにも気に入られたんでしょう。でも、芸能界ってなかなか違う原理で動いているところもあって、それで、菊池さんは夫と事務所との間で板挟みのような感じになったんじゃないですかね。プライベートなことはわからないので、どっちを選ぶのかなと思っていました。結果としては、夫を選んだってことなんでしょうかね」

週刊新潮WEB取材班

2020年6月23日掲載

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