韓国を蝕む「反日民族主義」という病 日本が真の友好国になるのは100年後……

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韓国統合の旗印

《韓国は「反日民族主義」の国家である。「反日民族主義」を批判する李栄薫(イヨンフン)元ソウル大教授の『反日種族主義』が出版され、日韓でベストセラーになった。
 日本では「韓国民も反日の間違いに気づいた」と期待が高まった。現実は、やや違うようだ。韓国社会で「反日民族主義」が批判されているわけではない。韓国で本を買った読者の多くは「反日はやり過ぎ」だと思うだろうが、残りの人々は李教授の主張に反対するために買ったのだ》

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 引用したのは、5月下旬に刊行された『日韓朝「虚言と幻想の帝国」の解放――戦後75年の朝鮮半島』(秀和システム)の一節。著者は元毎日新聞の論説委員で、東京通信大学の重村智計教授(74)だ。

 重村教授が文中で指摘した通り、昨年11月に『反日種族主義――日韓危機の根源』(李栄薫・編著:文藝春秋)が出版。日韓両国で大きな反響を呼んだ。

 一方、「反日民族主義」は、重村教授の概念だ。日韓の戦後史を凝縮させた言葉といっても過言ではない。ご本人に話を訊いた。

「太平洋戦争は1945年に終戦を迎えました。日本は敗戦国となり、韓国は“植民地支配”を脱しました。こうして両国の戦後史が始まりますが、どちらの国民も相手の歴史に対して無関心で、これは今でも続いています。日本国憲法に9条が制定された経緯や背景、日本人が過去の植民地支配を反省していることを、韓国人は知りません。日本人も、どのような歴史的推移で韓国に反日思想が広まっていったか、同じように知りません」

 互いの実情を何も知らず、互いの悪口を一方的に言いあう――これは悲劇だが、同時に喜劇であることも論を俟たない。

 韓国人が日本社会について無関心である理由の1つが、「反日民族主義」だという。かの国の宿痾と言っていいだろう。

「反日民族主義が韓国ではびこった背景として、学者や識者の発言や行動が制限された社会だったことが挙げられるでしょう。日韓の現代史を研究するためには、日本で学ぶ必要があるのは言うまでもありません。ところが韓国では、日本で学んだ学者は親日派のレッテルを貼られ、下手をすると弾圧の対象となります。そのため日本滞在時は親日的な発言を行い、帰国すると途端に反日的な発言に切り替える学者もいます」(同・重村教授)

 重村氏の著作には、ソウル大学が日本史の専門家を育成しようとしたエピソードが紹介されている。研究者の卵を日本の大学ではなく、アメリカのハーバード大学に留学させたのだ。

 確かにハーバード大は、世界トップクラスの高等教育機関だろう。とはいえ、日本史の研究が世界で一番盛んであり、研究成果のレベルが高いのは、日本の大学であるのは言うまでもない。

 そんなことはソウル大学も知っている。彼らがひたすら恐れたのは、自分たちが育てた専門家が、「親日派」と韓国社会から非難されることだった。

「韓国に滞在していると、『朝鮮半島が南北に分断されたままとなっているのは、日本の植民地支配が原因だ』と批判する人がいます。普通の日本人なら黙るしかありません。私たちが沈黙することが、韓国人にはある種の快感なのです」(同)

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