「コロナ抗体検査」を受けてみた PCRより手軽な対抗力チェック
未知のウイルスに対抗するため、いま各国で相次いで抗体検査の計画が立ち上がっている。日本でも厚労省が1万人規模で実施すると発表したばかりだが、本誌(「週刊新潮」)記者が一足早く、検査を体験してみたところ……。
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例えば、30万人を超える感染者が出ているアメリカのニューヨーク州では1日2千人のペースで大規模な検査が行われている。イタリアでも全国15万人を対象に開始されるという。
新型コロナウイルスへの抗体を持っていると分かれば、「免疫パスポート」を発行し、行動制限を解除していこうと検討している国もある。つまり、抗体検査はウイルスに対抗できる人材を見極める“切り札”として期待されているわけだ。
さる医療ジャーナリストによれば、
「検査キットの精度には懸念があるとされ、考慮しなければなりませんが、感染の実態や地域の傾向を知る有効な手段としても注目されています」
PCR検査数が少なすぎると批判される日本でも、来月から厚労省が1万人規模で抗体検査を行うことを発表した。しかし、その前でも検査をクリニックなどで受けることは可能だ。
そこで、本誌の20代女性記者も受けることにした。
というのも、女性記者は2月下旬から、38度を超える発熱の症状が出始め、次第に咳が止まらなくなり、すぐに自宅療養となっていたからだ。熱はほどなく37度台前半に下がったものの、この間、不安に駆られ、最寄りのクリニックや厚労省の相談窓口など方々に連絡した。しかし、肺炎症状ではなく、検査基準を満たしていないと言われるばかり。長く自宅待機しても最後までPCR検査を受けることは叶わなかった。3月中には回復したが、感染の有無を知りたくて、5月上旬、検査を行うクリニックの門を叩いたのだった。
検査はごく簡単なもの。検温後、検査室に入ると、看護師に四角いシャチハタのような検査器具を手の中指の先に当てられる。そして、その器具についているボタンを自ら押すよう指示されるのだ。
すると、針のようなものが出て指を刺す。痛みは、「シャーペンで刺される程度」だったという。滲み出る血液を採取した後、二つのシートに垂らす。
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