実は15年前からある「オンライン葬儀」 コロナ禍で需要急増の背景にお手頃な料金

ビジネス 2020年5月25日掲載

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 コロナ禍の影響で学校や予備校でオンライン授業が行われ、オンライン飲み会なるものも流行りだした。そんな折、俄かに需要が出てきたのが“オンライン葬儀”である。

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 オンライン葬儀とは、遠方で暮らす家族や友人、知人がコロナの影響で通夜や葬儀に参列できない場合、オンラインで参加するというものだ。多くの業者は、葬儀の模様を限定公開のYouTube Liveで配信している。希望者は、喪家にその旨を伝えてURLを送ってもらい、葬儀が行われる日時にパソコンやスマートフォンなどでそのURLにアクセスすると、画面に会場の様子が映し出されるという。

「当社では、5月1日から『お葬式ライブ』というサービスを始めました」

 とは、(株)つばさ公益社(本社・長野県佐久市)の篠原憲文代表取締役。

「緊急事態宣言の発令で、全国的に葬儀の参列者が急激に減少しました。以前は1回の葬儀で大体100人だった参列者が、20人前後と5分の1に減ってしまいました。この方たち以外でも、葬儀に顔を出して故人に声をかけたい人がいます。たとえば長野で葬儀を行う時、東京の学校に通っている孫も呼びたいが、今は東京からわざわざ葬儀には行けないというケースがあるでしょう。そういう人でも葬儀に参加できるように、オンラインによる葬儀を始めました」

 つばさ公益社が行うオンライン葬儀の特徴は、双方向コミュニケーションができることだという。

「オンライン葬儀では、カメラを固定して配信するケースが多いのですが、当社ではチャットツールを使い、オンライン参加者もアクションを起こすことが可能です。配信画面の横にチャット画面があり、そこでやりとりをします。『もう少し、顔の近くに寄って』とか、『遺族にメッセージを伝えて』などの要望に応えることができます。固定配信に比べて、“手触り感”のあるライブ配信を可能にしました」(同)

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