「岡江久美子さん」コロナ肺炎で死去後 乳がん治療の現場で起こっていること
新型コロナウイルスに感染後、容体が急変し、4月24日に亡くなられた岡江久美子さん(享年63)。所属事務所の訃報の知らせには乳がんの治療についても触れられていた。その文言と後の報道を受け、乳がん治療の現場では連日、“混乱”が引き起こされているという。
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放射線やめます
岡江久美子さんの事務所コメントの中にはこうあった。
《昨年末に初期の乳がん手術をし、1月末から2月半ばまで放射線治療を行い、免疫力が低下したのが重症化した原因かと思われます》
これを受けた報道を拾ってみると、例えば、「FNNプライムオンライン」は、事務所のコメントを引用し、乳がんを患った女性のコメントを紹介。14年前に乳房の温存手術の後、放射線治療を受けた経験について、彼女はこう振り返っている。
《放射線治療そのものはベッドの上に横になって寝るだけなんですよ。1、2分くらい放射線をあてるだけだったので痛みも伴いませんし、苦痛もありませんでした。軽い肺炎にはなりかけました。放射線をあてることによって、ちょっと肺が弱ったみたいになったんじゃないかな、っていう主治医の説明でした》
その後に、感染症の専門家にも取材して、
《(放射線治療の)期間を聞いてみても、1月の終わりから2月の中旬という比較的短期間ですし、線量(放射線をあてる量)も少ないと思いますので、それほど大きなダメージが肺や免疫状態にあるとは考えにくいですね。ですから今回の件は、(免疫力の低下よりも)この病気(新型コロナ)の本質ですよね》
と語らせているものの、岡江さんの事務所コメントをなぞるような乳がん経験者の話はショッキングだった。
日本放射線腫瘍学会は、4月25日にこう声明を出した。
《ニュースやワイドショーなど多くのTV番組その他で(中略)報道がなされました。今まさに放射線治療を受けておられる患者の方々、これから放射線治療を受ける予定の方々に大きな不安と動揺を与えかねない報道であると受け止め、ここにまずがん放射線治療を専門とする学会として、
「早期乳がん手術後に行われる放射線治療は、体への侵襲が少なく、免疫機能の低下はほとんどありません。」と表明いたします》
文字が大きくなっていたり、太字になっているパターンもあったりするのだが、いずれにせよ、学会の強い危機感がうかがえる。
名前は明かせないが、乳がん治療に携わるある医師に聞くと、
「乳房温存療法で放射線治療は標準治療です。再発率を大きく下げる効果がありますから、極めて大事な治療になります。ただ、治療の現場では、岡江さんが亡くなられた後の報道を耳にして、“放射線治療をやっても大丈夫なのか?”という相談の問い合わせがあったりすでに放射線治療をスタートしている患者さんが“今すぐ止めたいと思います”という風に申し出られたりということが続いています。もちろんその都度、丁寧に説明していますが……」
放射線治療はがんをピンポイントで叩くところにまで進化しているのだが、その一方で、放射線に対して「危ない」というイメージを持っている患者も少なくない。ただでさえ放射線を恐れる人たちにとって、岡江さんの「免疫低下報道」は大きな負のインパクトをもたらしていることになる。
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