突然決まった理美容業界への給付金の背後に「小池知事の恐怖政治」 自民党は激怒

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小池“恐怖都政”に忖度?

 ところが、ちゃっかりしているというか何と言うか、都民ファーストの会に所属する都議の一部には、これを自分たちの“手柄”として宣伝しているのだ。

 ツイッターやブログなどで、《業界からの強い要望を受け》て実現したと誇ったり、自民都連と同じように「他の業界にも拡大すべき」と主張したりしているのだ。

「背景の1つとして、小池さんが都庁で“恐怖政治”を敷いていることが大きく関係していると思われます。納得いかないことがあると、小池さんは都幹部に怒鳴り散らすことも珍しくありません。そのために萎縮している都職員も少なくないのです。今回、都の幹部が『都民ファーストの会にも陳情したのか?』と質問したのは、小池さんへの恐怖心から生まれた忖度に他なりません。そして“虎の威を借る狐”を地でいくように、都民ファーストの会に所属する都議会議員の中にも、都職員に高圧的な態度で接する人もいます。これも今回の決定に、大きな影響を与えたのではないでしょうか」(前出の政治担当記者)

 政治とはこんなもの――醒めた論評を行うことも可能だろう。だが、やはり「鳶に油揚げをさらわれた」格好の自民都連が苛立つのは、理解できるような気もする。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月14日掲載

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