西川貴教 調理家電を買いに量販店に出かけたら…事務所に苦情が!?――「あの人の#おうち時間」(9)

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 新型コロナによる「おこもり」は不自由だけれども、自由な時間は山ほどある!ということで、人生に突如として現れた「おうち時間」の過ごし方を紹介してもらうこの企画。第9回はミュージシャンの西川貴教さん。さて、いかがお過ごしですか?

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 ソロとしてデビュー以来こんなにも自宅にいたことなくて、最初はとにかく落ち着きませんでした。

 とはいえ、僕の場合、基本的には仕事場と自宅の往復の毎日なので、そこまで窮屈には感じていませんが、思うように仕事ができないことや、終わりが見えてこない自粛生活に不安な気持ちはもちろんあります。

 僕らのようなエンターテイメントを生業とする人間は国が指摘する「3密」が起こりやすい環境で収益を得るケースが多いので、自粛は解除されても緊急事態宣言前の生活には戻れないのではないかと、本当に危機感を抱いています。

 僕はアーティストであると同時に個人事務所の社長でもあるので、様々な業態の経営者の方々と情報交換をしたりしながら、僕が観光大使を務める滋賀県など地方都市に少しでも何か還元できないか考え動いています。

 先日も地方の生産者の皆さんを応援するプロジェクトに地元の知事を繋いで、寄付だけでなく長く地方を応援できる仕組みづくりのお手伝いを始めました。

 いまは毎年9月に開催していた関西最大のロックフェスティバルであるイナズマロックフェスや、それに付随したイベントを例年通りに開催できるかどうか…ギリギリの調整をしているところです。

 表に出る仕事は時間的に不規則なので食事や睡眠も常にバラバラだったのが、食事は基本自炊、朝6時には愛犬のうぃに起こされるてすっかり朝方になってしまい、以前の生活に戻れるか逆に心配です…。

 食事に関しては、最初の頃はデリバリーを利用することが多かったんですが、配達の方に申し訳ない気持ちがして徐々に自炊が多くなってきました。一人暮らしも長いですから、まぁ一通りのことはできますので。

 使うエネルギーが減ったぶん、自炊なら太らないように糖質をコントロールしたりできるので、いいんですよ。いまは発酵発芽玄米ご飯に挑戦中です。

 ただ自炊をするにあたって、10年近く使った生活家電の買い替えが必要になり量販店に行ったら、僕の姿を見かけた人から「自粛期間に外で買い物するのはいかがなものか」と事務所に苦情があったらしいです。

 極力配送など業者の方のお世話にならないよう、また支出を抑え自粛生活をしようとしていても、メディアなど表に出ている者には常に冷ややかな視線が注がれていることを痛感しました。

 自炊用の買い物といえば、スパチュラ買ったんですよ、外で買うと怒られるから、通販で(笑)。今使ってるのよりもうちょっと小ぶりなのが欲しいなぁと思って、手頃な値段のを見つけて購入したんですが、結果届いたのがこれ。

 これで取れるのはオロナイン(30g瓶入)くらいでしょうか…。外でも通販でも買い物は難しいですねって話です(笑)。

 僕はもとよりお酒も飲みませんし、普段でもテイクアウトを自宅で一人で食べたりしてることの方が多いので、人付き合いに関してはほぼ変化ありません。

 ただ今回の自粛生活で何が辛いって、ジムに行けないこと。これが何より辛いです。自重を使ったトレーニングは出来ても、やはりバーやダンベルを使ったトレーニング程の満足が得られるわけではないので、今は簡単なストレッチとランニングくらいしかできないんですよ。

 仕方がないので、今は思い切って体を休める期間だと割り切ることにしました。その分自炊で糖質を調整したりして、脂肪や脂質による体重の増加に気をつけてます。

 早くトレーナーとトレーニングしたい!!

 スポーツマッサージ受けたい!!

 サウナと水風呂入りまくりたいです!!!

 トレーニング好きの方なら、この気持ちには100%共感してくださるのではないかと思います。

 ジムに行けないぶん、おヒマな時間をどう使おうか…とお困りの方には、そうですね…。ま、そんなにお時間おありなら、筋肉と同時に心のトレーニング本はいかがでしょうか?

 新潮社から出版しております西川貴教の『おしゃべりな筋肉』を是非お読みいただけたらと思います(笑)。

西川貴教(にしかわたかのり)
1970年9月19日生まれ、滋賀県出身。1996年5月13日、ソロプロジェクトT.M.Revolutionとして、シングル「独裁―monopolize―」でデビュー。数々のミリオンセラーを生み出し、歌手としてはもちろんのこと、プロデューサー、作詞家、俳優、実業家としても活動。2008年には初代滋賀ふるさと観光大使となり、2009年からは「音楽を通じて地元に恩返しがしたい」という想いを込めて、滋賀県内初の大型野外ロックフェス「イナズマロックフェス」を毎年9月に主催している。 2018年からは西川貴教名義での音楽活動を本格的に開始。

デイリー新潮編集部

2020年5月10日掲載

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