「ビートたけし」愛人妻と「高倉健」養女 その奇妙な共通点とは?

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世界のキタノ立役者も切り捨て

 たけしと健さんは、「夜叉」と健さん最後の主演作となった「あなたへ」で共演している。たけしは健さんが亡くなった直後のテレビ番組で、「健さん、女に興味ないんですか」と質問したエピソードを披露。健さんは、「何言ってんですか。僕はホモじゃないですよ」「女性は面倒だから、1人でいた方が楽なんです」と打ち明けたと笑った。養女は身の回りの世話をする立場ではあったが、健さんの「最後のオンナ」であったことは間違いない。

 他方、ビートたけしにとって、最後のオンナとなりそうな18歳年下の愛人妻こと横井喜代子さん(仮名)。2人が出会ったのは、2013年1月18日、たけしの誕生日のことだった。横井氏はそれ以前、銀座の高級クラブでホステスをしていたという。出会いから3カ月後には同棲がスタート。たけしには奥さんの元漫才師の幹子さんがいたから、形のうえでは不倫ということになる。

 15年、たけしは横井氏が代表取締役に名を連ねた「T.Nゴン」を設立。18年にはついにT.Nゴンへ移籍し、長年所属していたオフィス北野から去った。30年超に亘り、二人三脚で「世界のキタノ」を作り上げてきた元オフィス北野社長の森昌行氏をはじめ、同事務所の多くの社員もほどなく退社するに至った。まさに切り捨てと排斥主義である。

 それに先立って、たけしは世田谷にある自宅兼事務所、通称「等々力ベース」で、軍団と会計士ら約10人を引き連れ、森氏を“糾弾”する会を開いていた。

 森氏への不信感が生まれたのは、横井氏からのこんな言葉がキッカケになっていたとされる。

《この人たち(オフィス北野のスタッフやタレント)の給料が高過ぎる。ダーリン(たけし)、あなた会社に金を取られているだけなんじゃないの》

 その糾弾の会では、たけしらは、「金を貰い過ぎだ」「会社の株はどうなっているんだ」などと、延々とカネ絡みのことで森氏を追及していたという。

 19年6月には、たけしと幹子さんの離婚が明らかとなり、横井氏はまず日陰の「愛人」から日なたの「恋人」へとステップアップ。そして今年2月、晴れて妻の座を射止め、法定相続人の立場を確保した。たけしには子供があり、健さんの養女と違って、遺産総取りとは行かないが……。

 そして、たけしの実の姉も、『週刊新潮』の取材にこう話していたことがあった。

「とにかく、私が何か喋ると、今度は私がいられなくなっちゃうから」

 それまでの人間関係を切り捨て、実の妹や姉も困惑させる。養女と愛人妻には奇妙な共通点があったようだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月6日掲載

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