野村克也の悲劇、「あれがボールか円城寺!」で幻と消えた日本一とシリーズMVP
今年2月11日に84歳でこの世を去った野球解説者の野村克也さん。現役時代には史上二人目の三冠王を達成するなど、輝かしい成績を残した名選手だった。そこで、今回は、野村さんが演じた日本シリーズでの“激闘”を振り返ってみたい。(以下、敬称略)
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南海時代の野村克也は、日本シリーズに6度出場しているが、1959年、64年と2度の日本一を経験したにもかかわらず、MVPは一度もない。最後の出場となった73年に敢闘賞を貰ったのが唯一の受賞で、通算打撃成績も122打数28安打18打点5本塁打の打率2割2分9厘。...