コロナ禍「あつ森」ブームの陰でGOできないけれど…今がベストな「ポケモンGO」

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「ステイ・ホーム」シフトへの移行

 新型コロナウイルスの影響が拡大するに伴って、ポケモンGOは「ステイ・ホーム」シフトとでも呼ぶべき一時的な仕様変更を重ねてきた。

 地域イベントや月1回開催されていた「コミュニティ・デイ」を中止。「ジム」への接触距離を2倍にし、特定スポットに人が密集しないようにした。また、プレイヤーの周りにポケモンを出現させるアイテムである「おこう」30個セットを1ポケコイン(1ポケコインは約1円)で販売し、同時にその効果を増やした。

 これは、家にいながらポケモンを捕まえることができるようにという配慮である(その後「モンスターボール」など他のアイテムも1ポケコインで販売)。プレイヤーにとってはありがたいが、いずれもゲームのアイデンティティを損なう方向への調整であることは間違いない。

 そのような調整のひとつに、1月30日に始まった対人戦「GOバトルリーグ」に関するものがある。対人戦機能自体は以前からあったものの、対戦できるのはゲーム内での知り合いだけで、お互いに時間を示し合わせないと手合せできないという面倒なものだった。GOバトルリーグでは、ランクの近い世界中のプレイヤーと自動でマッチングするため、好きなタイミングで対戦が楽しめるようになった。とはいいながら、そこはポケモンGO、1セット5戦をプレイするために3km歩く必要がある、という設定になっていた(1日の上限は5セット)。

 しかし、ちょうどGOバトルリーグ開始の前後から、新型コロナウイルスによる被害が深刻に受け止められるようになり、外出を促すこの条件は、ほどなく撤廃された。つまり、歩かなくても5セット25戦を毎日遊べるようになったのである。

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