志村けんさん“ドリフDVD”売リ上げ好調 昭和の笑いが再評価?

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 3月末に亡くなった志村けんの人気は健在。所属事務所が4月18日から「志村けんのだいじょうぶだぁ」をネットで無料公開するや、再生回数は2日間で350万回を超えた。

「志村ワールド全開です」

 とはベテラン芸能記者。

「オープニングは、志村が女性タレントの胸を揉み、逆に股間を触らせる素振りをしながら歌う『パイのパイのパイ体操』。他にも耳が遠くて何度も『あんだって!?』と聞き返す『ひとみ婆さん』や、殺人事件の被害者のスカートの中をカメラで撮影する『変なおじさん』など盛り沢山です」

 初期の作品には、パワハラ、セクハラなどの用語が幅を利かせる今の時代、お叱りを受けそうなものも少なくない。とまれ、志村の死は“昭和の笑い”の再評価をもたらしたようで、関連DVDの売り上げも絶好調だ。

 16日発表のオリコンランキング「バラエティ・お笑いDVD部門」では、ドリフや志村に関連する7タイトルが、高い物では1万円近くするにもかかわらずトップ10入りしているほど。

 一番の売れ筋は「結成50周年記念 ドリフ大爆笑DVD-BOX」だが、こちらは人気歌手らを相手に、志村扮するバカ殿様が禁断のやりたい放題。例えば、腰元役の由紀さおり(71)はまだ30代だった。バカ殿が彼女に年齢を尋ねると、

腰元 15にございます。

バカ殿 ム! 15でそんな小ジワができるものか!

 怒って抜刀し、家老役のいかりや長介が割って入る。

 他方、夫婦コントを演じた研ナオコ(66)も似た扱いで、まだうら若い彼女に「酷い顔だねぇ」と呆れつつ、鼻の穴に指を突っ込む場面も。

「主な購買層は40代から50代。危なっかしくも懐かしいコントやギャグをふんだんに収めたものが好まれていますね」(同)

 目くじらなんて立てないよ。だいじょうぶだぁ。

週刊新潮 2020年4月30日号掲載

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