コロナ禍の歌舞伎町の一件で立憲除籍「高井議員」 もう1つの“実地調査”

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お店のブログに…

 7都府県下に緊急事態宣言が出た2日後の4月9日夜、東京・歌舞伎町のセクキャバ店を訪問し、120分楽しんだ立憲民主党・高井崇志代議士(50)。その代償は大きく、15日に党を除籍された。

 このセクキャバは超がつくほど濃厚接触の店として知られている。高井氏はデイリー新潮の直撃にこう答えていた。

――ああいったお店にはよく行かれるんですか?

高井 そんなことはないですけど、はい。ちょっと、メガネの調子が悪くて、行きつけのメガネ屋が新宿にありまして、で、そこに行った後に、その、歌舞伎町どうなってんのかなと思って。

 高井氏はITコンサルタントと名乗って、ミシュランガイドもビックリの“覆面調査官”としてこの店を訪れているし、隣についた女の子に「秘書にならないか」と“雇用促進”に乗り出したりと、確かに「歌舞伎町どうなってんのかな」という言葉には説得力がある。

 そんななか、もう1つの目的があったのでは? と指摘する立憲の関係者が……。

「あのお店って、次亜塩素酸水のこと、ブログに書いてたりしてたじゃないですか? それの調査もあったんじゃないでしょうか」

 次亜塩素酸水とは塩酸と食塩水を電気分解したもので、希少品化するアルコール消毒液の代用品として注目されている。

 確かにお店でも3月末時点から、次亜塩素酸水による噴霧を〈空間除菌を徹底してます!〉とアピール。「次亜塩素酸水は病院の待合室、ホテルフロント、空港などでも使用されているものです。お客様に快適に楽しくご利用頂くため従業員一同努めております」とあった。

〈加湿器に次亜塩素酸水を入れて空間除菌する方法と注意点〉
https://www.elecom.co.jp/pickup/column/healthcare_column/00008/

 経産省は、手指の消毒に次亜塩素酸水は適用外と一旦は判断していた。しかし、4月17日になって、一部では適用可能と見解を修正。新型コロナウイルスに効果があるか否かのテストを始め、5月にもその暫定的な結果が公表されるという。

 マスク同様、アルコール消毒液が市中から消えそうな中、〈動けば変わる〉をモットーにする高井氏らしい行動だったのかもしれない。しかもお店は11日から休業予定だった。

 高井氏自身、「訪問は初めて」と取材には回答したが、お店の関係者は、こう話していた。
〈以前にも来店したことがあるようです。お店は11日から休業に入る予定でしたので、いわゆる“駆け込み”だった感じですね〉

 高井氏は直撃に対し、

――緊急事態宣言が出された2日後、濃厚接触はリスクとして誰もが知っていて、自粛要請が出される1日前で。

高井 そうですね。はい。軽率だったと思ってます。

 と繰り返すばかりだったが、先の立憲関係者は、こう話す。

「遊びがメインだったと思いますけれど、少しは次亜塩素酸水についての“調査”もあったのかもしれません。でなければあのタイミングであの店に出かけ、『3密』状況に2時間もいる動機にならないような気がするんです」

週刊新潮WEB取材班

2020年4月23日掲載

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