新型コロナに期待の「日の丸ワクチン」開発中 9月実用化目指す

国内 社会 週刊新潮 2020年4月30日号掲載

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“最大40万人死亡”という数字も発表され、新型コロナウイルスへの不安は高まるばかり。だが、恐怖心を煽る報道を見聞きし、悲観してばかりでも仕方がない。目下、予防ワクチンの開発が急ピッチで進められている。

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 そもそも、現在取り上げられている「致死率」が、多く見積もられているという説もある。

「スタンフォード大などの研究チームが今月3日と4日、カリフォルニア州サンタクララ郡の住人3300人を対象に抗体検査をしたところ、予想をはるかに上回る人が抗体をもっていました」(在米ジャーナリスト)

 人口200万人のうち、1日時点でわかっていた感染者数は956人。が、実際には4万8000~8万1000人がすでに感染していると推計されたのだ。つまり、無症状または軽症のまま、すでに治癒した人が多くいたことになる。

 感染症に詳しい浜松医療センター院長補佐の矢野邦夫氏もこう語る。

「サンタクララのデータが本当であれば、感染者の数、つまり致死率の分母は、かなり大きくなる。そうなれば、致死率がインフルエンザ並みに低くなる可能性もあると思います」

 そして予防ワクチンである。現在、オックスフォード大のチームをはじめ、世界中で開発が進められている。大阪大の森下竜一教授とともに開発をめざすベンチャー企業、アンジェスもそのひとつだ。

「協定を結ぶ大阪府の吉村知事から、9月の実用化をめざすように求められました。2カ月前倒しでなかなかの挑戦ですが、できないことはないと思います」(山田英社長)

 本稿で詳細は割愛するが、すでに同社が確立していた「DNAプラスミド」なる技術を活用し、低コストでの大量製造が可能だというのだ。

 4月23日発売の「週刊新潮」では、コロナ肺炎からの生還者の声などと併せ「『コロナ』生死のカギ」の特集を掲載する。