志村けんさんが愛した女性タレントたち 再評価されるコメディエンヌを見出す才能

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 4月1日に放送された「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」(フジテレビ)の視聴率は21・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。業界では、ザ・ドリフターズの面白さは言うまでもないが、コメディエンヌとして活躍した女性陣の才能、それを見出した志村さんの彗眼に感心する声が高まっている。

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 新型コロナウィルスへの感染が発表されて、わずか4日後、3月29日に亡くなった志村けんさん(享年70)の追悼番組は、実にシンプルだった。ゲストには、加藤茶(77)、仲本工事(78)、高木ブー(87)のドリフメンバーと、古くからドリフのコントに参加していた研ナオコ(66)、そして長くコンビを組んだ、いしのようこ(52)のみで、彼らの思い出話よりも生前のコントを放送することに費やされた。民放プロデューサーが言う。

「あまりにも突然亡くなってしまったため、コロナの恐ろしさは伝わったものの、志村さんがこの世からいなくなったという実感がわかない方が多いのではないでしょうか。ドリフターズは解散こそしていませんが、現役でコントを続けていたのは志村さんだけ。追悼番組は変に湿っぽくなるよりも、あれで良かったと思います。番組冒頭から、加藤さんもスタジオで暗く流れるBGMに対して、『こんな湿っぽいBGM、志村には似合わないよ』と言い出し、明るくしようと努めていました。そしてメンバーを除いたゲストに、研さんといしのさんという選択もベストだったと思います」

 SNSでも、老若男女、世代を超えて笑わせる、彼らのコントを見直す声が大きい。

《なんだかんだで多感な時期を志村けんで過ごしてきたからやはり特別感あるんだよなぁ……小中のとき同級生とめっちゃ真似して遊んでたもんな……》

《志村けんと研ナオコの赤まむし〜ナマタマゴ〜のコント見てたら我が家の2歳児が早速舌っ足らずだけの赤まむし〜ナマタマゴ〜って言い出した 志村けん凄すぎるwwww》

《先日の志村けんさんのフジテレビの特番、6歳と9歳の子供達が大爆笑しながら観ているのを見て、現代の子供達にも面白さが伝わるのが嬉しい。私が子供の頃の一家団欒のTV時間にはいつも志村さんがいた気がする。あまりに突然で実感まだないけど、どうかゆっくり休んで下さい。》

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