Cocomiもついにデビュー、野村萬斎娘はTBSアナ内定 親の七光りもアンチも使ってナンボの時代?

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

炎上時代だからこそ「使い勝手の良い」2世たち 親の背中を見て学ぶメンタルの強さも評価か

 親の七光りに喜ぶのは、2世タレント側だけではない。むしろ起用するメディア側こそ、ありがたいのではないだろうか。何かとすぐ炎上する時代、どうせリスクを負うなら親の身元が確かな人間の方が安心して使える。もっと言えば、親と言うセーフティネットがあるからこそ、何かあった時にすぐ「使い捨てできる」という見方もできるだろう。うちじゃなくたって、よそで使ってもらえるでしょ、親御さんのコネがあれば。という算段である。

 事実、コネアナウンサーと呼ばれた高橋英樹の娘・真麻はフジテレビ入社後フリーに転身し、親子共演も数多く重ねている。彼女もデビュー当初はコネ入社とバッシングされたが、体を張ったコントや中継、親の名前を出されることも辞さない前のめりな姿勢で好感度は急上昇。今やフリーアナの勝ち組である。おそらく野村萬斎の娘もフリー化は既定路線と、TBS側も割り切って採用している部分も大きいのではないか。田中みな実や宇垣美里のように、民放で名前を売るだけ売ったら20代のうちにタレント転身、というのが最近のTBS女子アナの定石だ。ミスコン出場時、一つだけ願いが叶うとしたら「マーベルの映画に出演する」と答えていた彩也子さんのこと、タレント転身は思ったより早いかもしれない。

 また2世タレントならではのメンタルの強さも評価されるべきポイントではないだろうか。芸能人の子どもというだけで、幼い頃から理不尽な目に遭ってきたはずのキムタクの娘たち。しかし彼女たちは怯まない。母を攻撃するアンチに反論し、学友に取材をかけた週刊誌に抗議する。普通の人間だったら耐えられないほどの逆風の強さでも、立ち向かうメンタル。それはやはり、壮絶なアンチ攻勢を受けてきた親の背中を見ていたからではないか。先に挙げた真麻も、入社当時は相当まいっていたようだが、好感度をV字回復させるまで頑張り抜いたのはさすがの一言である。

 しかし、避けられるストレスは事前に避けるに越したことはない。木村姉妹の長女は音楽、次女はモデルに軸足を置き、同じ土俵には立たせないポジショニングも、静香直伝のストレス対策に思える。同じ分野で活動する姉妹は比べられやすい分、どちらかがこじらせがちだからだ。有村藍里・架純姉妹しかり、小林麻耶・麻央姉妹しかり、浅田舞・真央姉妹しかり。木村家の姉妹は、やや歳が近い広瀬アリス・すずと比較されるものの、むしろ目指しているのは安藤桃子・サクラ姉妹の立ち位置ではないだろうか。違う分野で、それぞれが国際的に評価される姉妹。

 デビュー時だけじゃなく、デビュー後のことも考え抜いた静香の戦略。それは無数のアンチや批判と戦い抜いてきた歴史が生み出した、危機管理能力の表れではないか。光あるところには必ず影がある。2世ならではの敵の多さを逆手にとって、親の七光りの次はアンチを利用してリスク管理能力を養う。そうなった時初めて、木村姉妹は本当に向かうところ敵なしになるのではないだろうか。

(冨士海ネコ)

2020年3月27日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。