プロ野球「新外国人」の曲者たち イチローの弟子に二股、凶器…

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 新型コロナウイルスの影響で無観客でのオープン戦となったプロ野球。だが、今季は、なかなかクセのある新外国人たちが揃っている。順に紹介しよう。

 まずはオリックスのアダム・ジョーンズ(34)。メジャー通算282本塁打945打点。オールスター出場5回、ゴールドグラブ賞4回と打撃守備の両面でずば抜けた実績を誇る選手だ。年俸も、2年総額約8億7200万円プラス出来高と超高額なのだが、

「メジャーでは終わったと見なされていた大物です」

 とメジャー研究家の友成那智氏は手厳しい。

「2018年の年俸は1700万ドル(約18億円)でした。が、メジャーでは30代半ばになると極端に冷遇されます。昨年は300万ドル(約3億2千万円)にダウンしていました」

 そこから再び給料が上がったわけだ。活躍してくれないと困るが、

「メジャーで100億円以上を稼ぎ、何が何でも日本で稼ぎたいという気持ちが希薄。昨季彼がボール球に手を出した比率はナ・リーグの打者中5番目に高かった。制球の良い日本の投手にはてこずりそうです」

 期待度はCだ。

 続いてヤクルトのアルシデス・エスコバー(33)。こちらもオールスター出場1回、ゴールドグラブ賞1回の実績がある俊足好守の遊撃手という触れ込みだが、

「先輩メジャーリーガーの娘と結婚の約束をして孕(はら)ませたのに、別の女性と二股をかけ、その女性を取った。その後、捨てられた方が子供を抱きながらエスコバーに裏切られたと告発する動画をユーチューブに投稿し、騒動になりました」

 下半身に難あり。とりあえず期待度Bとしておくか。

ママの激励に号泣

 一方、期待度Aの選手がDeNAに。タイラー・オースティン(28)は、オープン戦で12球団トップの4本塁打を放ち、メジャーに渡った筒香嘉智の穴を埋めたと評判だ。

「ヤンキースの主砲を期待されつつも、故障がちでふるわず、ツインズ、ジャイアンツ、ブルワーズを渡り歩いた。不完全燃焼で、日本で成功したい気持ちが強いそうです」

 高校生の時、精巣がんになったがそれを乗り越えてプロ入りした不屈の精神の持ち主で、高校時代から付き合っていた彼女と結婚した真面目人間である。

“バース2世”との声もかかる阪神のジャスティン・ボーア(31)は期待度B。

「イチローがマーリンズにいた頃、彼を師と仰いでいた選手の一人。神戸でイチローと一緒に自主トレしたこともあります」

 昨年はエンジェルスでプレー。大谷翔平の代役としてDHを務めていた。

 巨人で注目されるのが、育成から支配下登録されたイスラエル・モタ(24)。阿部慎之助2軍監督の秘蔵っ子で、会見では、サプライズで流れた実母のビデオレターに号泣し話題となった。

「17歳でプロ入りしたものの、打撃面で低迷しマイナーの一番下のルーキーリーグで5年間もプレーしたダメ選手。大相撲でいえば5年経っても序二段の下位にいる感じ。まだ粗削りで変化球に対応できないことが多いですが、それを克服できれば、1軍に定着できる可能性はあります」

 期待度はCだ。

 最後は、同じく巨人のチアゴ・ビエイラ(27)。167キロの豪速球がウリだが、

「メジャー通算25イニングしか投げていないのに、死球が三つに暴投が6というノーコンぶり。“投げる凶器”です。打者はおろか、捕手も、ワンバウンドを身を挺してブロックすると壊れてしまうかもしれません」

 もちろん期待度は最低のD。でも、ドキドキ感なら特Aかもね。

週刊新潮 2020年3月26日号掲載

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