【新型コロナ】特措法に立民で唯一反対「山尾志桜里議員」 唯我独尊でどこへ行く?

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唯我独尊

 山尾議員は、Twitterでも措置法について連日のように呟いていた。いくつか抜粋してみると、

〈3月4日 新型コロナ対策の立法措置をめぐり、今日にも与野党党首会談との報。新型インフルエンザ等対策特別措置法の適用・改正あるいはこの法律を参考にした新法などの選択肢が取り沙汰されています。民主党政権時の法律だから、当然賛成するよね!という与野党のゆるい空気に危機感。〉

〈3月9日 報告さえすれば、宣言も延長もし放題。宣言や期間や措置の根拠を正すための市民イベントも開催禁止できる。外出自粛要請も、保育園や老人ホームの使用禁止も指示できる。これが、国会承認までは不要で国会報告で足りる「抑制的な私権制限」なんですか?私はそう思わない。〉

 枝野幸男代表も俎上にのせた。

〈3月9日 枝野代表は今日午後のツイートで「今回の改正案は、現行法よりも私権制限を強めるものではないし、それはそんなに強い制限ではない」とメッセージしてると受け止めました。たしかに、現行法よりも私権制限を強めるものではないです。そもそも現行法が強い私権制限なのです。〉

〈3月9日 枝野代表の「皆さん『緊急事態』という言葉に振り回されています」というメッセージは、若干「皆さん」に失礼じゃないかと思います。現行法より私権制限が強まるという誤解じゃなく、緊急事態宣言は必要だけど手続きの点で改善すべきだと冷静に見てる国民、たくさんいますよ。〉

「執行部や代表を平気で批判する山尾議員ですが、唯我独尊といったところでしょう。今や立憲民主党の手枷足枷になっていると思いますよ」

 と語るのは、政治アナリストの伊藤惇夫氏である。

「彼女は、特措法の議論の中で、少数野党では承認をひっくり返せない云々の話をしていますが、そもそも、少数野党にしたのは彼女ですよ。つまり、2017年の解散・総選挙の引き金となったのは、3年前の彼女の不倫疑惑です。彼女はその後離婚して、件の弁護士とタッグを組んでいるようですが、男女の関係が疑われるようなスキャンダルを起こしたことについて、どう思っているのでしょうか。少数野党がどうとか今さら言えるような立場ではないと思いますが……」

 とはいえ、特措法に対する彼女の主張は正論だという。

「山尾議員の言っていることは正論です。彼女は自分の主張は絶対に曲げません。それが政治的にどう影響を及ぼすとか、国民がそれをどう見ているか、というところまで考えが及んでいないのです。政治の世界では、時に妥協も必要です。正論だから、一切曲げずに頑なに貫こうとすれば、排除されるだけです。彼女のような人は、政治の世界に入らないほうが良かったですね。弁護士とか評論家に転職なさってはいかがでしょうか」

 無所属となってしまったわけだから、次は共産党か山本太郎とでもタッグを組むのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年3月23日掲載

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