日テレ「誰だって波瀾爆笑」打ち切りの真相 忘れられてなかった堀尾正明アナの古傷

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愛着のある枠

 日テレがスキャンダルを気にするテレビ局だったとは少々意外だ。

「ご存知ありませんでした? 日テレは今、スキャンダルに対して潔癖と言ってもいい会社ですよ。堀尾さんしかり、ベッキー(36)しかり……。ゲス不倫のベッキーは『世界の果てまでイッテQ!』のレギュラーも務めていましたが、いまだに復帰は叶っていません。日テレの番組に出られたのも、スキャンダルから3年を経た昨年1月から2月にかけて『ヒルナンデス!』に2回、そして『行列のできる法律相談所』に出た程度。その話題は、ジャイアンツの片岡治大・二軍コーチ(37)と結婚したということで、いわば系列会社の社員の夫人となったご祝儀みたいなものでした。今はチュートリアル・徳井義実(44)をいつ復帰させるかが話題で、『しゃべくり007』が復帰作になると報じられているのですが、難しいかもしれません」(同・関係者)

 それはなぜ?

「日テレの小杉善信社長(66)がいるからですよ。昨年6月に前任の大久保好男(69:現会長)からバトンタッチされました。そのときには『イッテQ』問題も発覚していましたから、彼の就任に当たっての所信表明は“クリーンなイメージを保ち、邁進したい”というものでした。今年は彼にとって丸々1年指揮を執るスタートの年になるわけですから、より一層クリーンでなければならないし、視聴率王者の座だって明け渡すわけにはいかないのです」(同・関係者)

 それで堀尾アナは降板に……。

「小杉社長は、現役時代は知る人ぞ知る敏腕プロデューサーでした。ドラマ制作では『家なき子』や『金田一少年の事件簿』などを手がけ、バラエティでは『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』、『マジカル頭脳パワー』といったヒット作を担当していました。特に『SHOW by ショーバイ』の逸見政孝アナ(1945〜1993)とは仲が良く、『波瀾爆笑』の前身だった『いつみても波瀾万丈』は“いつみ”アナがMCで、プロデューサーは小杉さん。その前の『いつみても平平凡凡』も2人で作った番組でした。彼にとって、『波瀾爆笑』の枠には愛着があったはずです。それを汚されたという気がしたのかもしれませんね」(同・関係者)

 NHKの人気キャスターだった堀尾アナが退職したのは08年3月のこと。民放でも数多くの番組を担当していたが、「波瀾爆笑」がなくなると、残るレギュラー番組は「キャッチ!」(中京テレビ)のみとなる。

 NHKを退職する時、彼はこう語っていた「仕事を見つけるのは大変かも知れませんが、退路を断って心機一転、新たな道を求めたいと思います」。再度、心機一転を期待したい。

週刊新潮WEB取材班

2020年3月20日掲載

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