「楽天」送料無料化騒動で時の人 楽天ユニオン代表に“違反で強制退店”の過去

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「お客さんの判断」

 勝又氏が続ける。

「すべての商品の送料が1800円だったわけではありません。それに送料が安い業者は、商品価格を高く設定している。送料は高くても、同じ商品をまとめ買いすれば得する場合だってあります。結局、購入するもしないもお客さんが判断することなんですよ」

“強制退店”については、

「取引先の問屋からもらったデータをそのまま掲載したことはあった。結果、問屋のミスで事前に審査を通さなきゃいけない商品を載せてしまい、2014年頃、強制退店になりました。いまは親戚名義で別会社を作って出店し、自分が管理しています。17万点にのぼる商品をチェックし切れなかっただけで故意ではありません。もちろん、楽天を潰したいわけじゃないんです。ただ、弱い者いじめは許せない。是正しないと日本が悪い方向へ行ってしまう」

 今後は正式に組合を設立したいという勝又氏。ルール違反で強制退店の過去は認めながら、それはそれ、これはこれで巨大IT企業に闘争宣言である。一筋縄ではいかない伏兵がアマゾン以上に楽天を悩ませる。

週刊新潮 2020年3月12日号掲載

ワイド特集「我勝てり」より

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