野村忠宏はどっち応援?柔道五輪代表 義理なら丸山、金なら一二三

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 2月27日、全日本柔道連盟強化委員会が各階級の東京五輪代表の内定選手を発表した。ただ、男子66キロ級だけは結論が持ち越された。というのもこの階級、2019年世界王者の丸山城志郎(26)と、17、18年世界王者の阿部一二三(22)が抜きつ抜かれつの激戦を繰り広げているのだ。

 そんな中、この2人のどちらを応援すべきか、股裂き状態に陥っている人がいるという。

「五輪3大会連続金メダリストで、テレビ中継の解説者として随一の露出度を誇る野村忠宏さん(45)です」

 と全柔連関係者が囁く。

「丸山は天理大を卒業してミキハウスに所属していますが、これは野村さんと同じルート。つまり、野村さんにとって丸山は、大学の後輩であり、かつ所属先の後輩というわけです」

 ならば、当然応援してやらなければいけないはずだが、野村氏には、手放しで丸山を応援できない事情があるのだとか。

「野村さんが設立した会社が、阿部一二三とその妹で五輪代表内定済みの詩(うた)(19)とマネジメント契約を交わしているのです。というか、同社がマネジメントをしているのは野村氏本人と阿部兄妹だけ。兄妹の活躍が会社の存亡に関わるといっても過言ではありません」

 義理を重んじれば丸山だが、カネになるのは一二三。たしかに悩ましい選択だ。

「いや、おおっぴらには応援できませんが、野村さんは心の中では完全に“一二三”だと思いますよ。山下泰裕全柔連会長も、野村さんに会うと、丸山ではなく“一二三を頼むぞ”と声掛けしていますしね」

 はたしてどちらが代表の座を獲得するか――雌雄を決する舞台は、4月初旬に予定されている全日本選抜体重別選手権である。

週刊新潮 2020年3月12日号掲載

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