男女共同参画会議の「アパレル社長」がセクハラで辞任 被害女性に送った恥ずかしいメッセージ

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1時間の早朝デート

 文書の添付資料には、〈このLINE、内緒だよ〉〈あったら、いっぱい癒してあげるね。よしよし、してあげる。笑〉〈早く東京デートしたいね~ 毎日妄想してます〉〈ぎゅーってしてあげるね〉。

 石川社長が、2015年から18年にかけて複数の女性社員に宛てた様々なメッセージだ。彼のセクハラ常習が社内で問題になり、査問会が開かれたのである。

 地方の店舗視察を終えた翌日のやりとりも生々しい。〈1時間早朝デートしないか?〉と誘われた女性社員が社長の宿泊先に赴くと、腕をつかまれて強引に部屋に連れ込まれたという。彼女の訴えによれば、部屋の明かりを暗くした後、ボディタッチが始まり、ついには無理やりキスをされた、と。さらに、

〈「男の気持ちいいところを教えてあげる」と言われ、ベッドに誘われる。拒むが無理やり連れていかれる〉。

 そして、彼女は社長が出した局部を握らされ、

〈「下もなめられると気持ちいいんだよ」と言われ拒否したが頭を押し付けられる。指で口を広げられ、下半身を口に入れられる。口でさせられた後すぐに「中に出したい」と言われ、口の中に出される〉

 このあと、「俺はパパみたいな存在。でもパパはこんなエッチなことしないけどね。周りのスタッフには内緒だよ」と石川氏から妙な因果の含め方をされたという。

 当時を知るストライプ社の関係者の表情はこう語る。

「石川のセクハラ疑惑については以前から社内で問題視されてきました。彼は社内でカリスマ的な存在ですから、誘われれば立場の弱い若い女性社員は従わざるを得ません。確かに、査問会が開かれてその行状が発覚したわけですが、石川に対する処分は下されませんでした。そのため、多くの社員はこの件について何も知りませんでした」

 査問会は形だけで、誰もワンマン社長の首に鈴をつけられなかったようだ。それにしても、内閣府の男女共同参画会議で議員まで務める男がこの有り様とは……。

 ちなみに、石川氏は辞任に先立って、3月5日付で以下のコメントを発表している。

〈当社臨時査問会が開催されましたが、私、代表取締役社長石川康晴に関しセクシュアル・ハラスメントの事実は認められませんでした。しかしながら、セクシュアル・ハラスメントと誤解を受ける行為や従業員との距離のとり方等について、厳重注意を受けました。私としては、このことを真摯に受け止めて反省し、今後適正な業務執行に努める所存です〉

 だが、本誌の報道を受けての世論の反発に耐え切れなくなり、辞任に至った格好だ。

 なるほど〈女性社員が働きやすく、輝ける職場〉では、被害女性が必死の思いで訴えた内容もセクハラに当たらないワケである。とはいえ、彼と女性社員たちとのLINE履歴には、〈誤解〉どころか、こんな下心が丸見えのやりとりも散見される。

〈ホテルも新幹線もお金出すね。新幹線は往復で買ってきて。後でお金出すね〉

〈大人デート笑 カウンターのお寿司、友達や彼とはいかないもんね 東京の夜、楽しみましょ。可愛く、女子力たっぷりできてね。笑 プレッシャー。笑 石川が全部エスコートするから〉

 石川氏にすれば、これすらも女性社員を〈全力でサポート〉することの一環なのだろうか。さらに、

「石川は査問会後も都内の店舗の社員に“愛人になってほしい”とメッセージを送ったりしています」(先の関係者)

 石川氏の行状を知ったなら、広瀬も藤田も唖然とするだろう。本誌の取材には逃げ回るばかりで一切語らずじまいだったが、男女共同参画会議の議員も辞職する意向だという。

※週刊新潮3月12日号掲載記事を再編集

週刊新潮 2020年3月12日号掲載

ワイド特集「我勝てり」より

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