低迷「グッとラック!」新コメンテーター起用も効果ナシ 唯一評判のよい人とは……

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定着しないコメンテーター

「ただ、番組で賛否両論を戦わせようにも、他のワイドショーに比べ取材力が弱い感じを受けます。ですから、他と同じネタをやっても勝てません。とはいえ、独自ネタで勝負しようとしてもコメンテーターがやっぱり地味。例えば、月曜日は安部敏樹(32・社会事業家)、森井じゅん(39・公認会計士、税理士)、伊沢拓司(25・WEBメディア運営会社代表、元「東大王」)、そしてお笑いコンビ髭男爵の山田ルイ53世(44)という顔ぶれですからね。山田ルイ53世が加わったことで、ようやく見知った顔が登場しました。それでも、やはりこのメンツじゃ弱い。毒舌がウリのはずの志らくさんも、あまり発言しませんしね」(同・他局プロデューサー)

 同じく社会派ネタを扱う木曜のメンツは、森まどか(48・医療ジャーナリスト)、山岸久朗(48・弁護士)、中島健太(35・画家)といったところである。

「最近はこれに小林麻耶(40・元TBSアナ)が入ることが増えました。コメンテーターも少しずつですが、手を加えているようです」(同・他局プロデューサー)

 番組がスタートして間もなく、デイリー新潮は「志らく『グッとラック!』が早くもピンチ TBSと大手芸能事務所の特別な関係に原因?」(19年10月18日配信)で、コメンテーターに、志らくが所属するワタナベエンターテインメント(ナベプロ)のタレントが多いこと、それが地味で、これが低視聴率に繋がっていると指摘した。ようやく改善の兆しが出てきたのか。

「番組としては、これまでテレビで見たことのない新しい人材にこだわっていた面もあると思います。しかし、やはり華もなければ、話もそれほど面白くないというわけで、視聴者に受け入れられませんでした。そこで、女医の西川史子(48)や元パリコレモデルのアンミカ(47)、厚切りジェイソン(33)、小島よしお(39)といった著名な人をコメンテーターに加えています。ただ、みなさん、他の番組の色がついているんですよ。西川は『サンデージャポン』(TBS)や『有吉ジャポン』(前同)、アンミカは『バイキング』(フジ)や『ミヤネ屋』(日テレ)のイメージが強いですからね」(同・他局プロデューサー)

 ちなみに、厚切りジェイソン、4日からレギュラーに加わった木嶋真優(33・ヴァイオリニスト)はナベプロ所属、西川、鴻上尚史(61)はホリプロで、山田ルイ53世、小島よしおはサンミュージック、アンミカはテンカラットといった按配である。ナベプロの独壇場ではなくなったようだ。

「テコ入れはすべき、せざるを得ない状況だと思いますが、まだまだでしょうね。やるなら一気にガラッと変えるべきです。コメンテーターも日によって3人だったり5人もいたり、番組当初は月曜担当だった西村博之(43・2ちゃんねる開設者)がパリから帰ってきたといって3日間連続で出演させたりしている。これじゃ、いつまで経っても定着できない感じです」(同・他局プロデューサー)

 そんな中にあって、評判の高いコーナーもあるという。ひょっとして、志らくが番組を〆る「志らくの一段らく」のことだろうか。

「いえ、あのコーナーは特に面白いわけでも、キレがいいわけでもないので……。評判がいいのはお天気コーナーですよ」(同・他局プロデューサー)

「グッとラック!」のお天気コーナー担当は、気象予報士の根本美緒(41)だ。

「『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS)のお天気コーナーを担当していた根本さんです。09年の『好きなお天気キャスター、気象予報士』(オリコン)では、女性で1位になったこともあります。キャリアが十分なのはもちろんですが、解説もわかりやすいし、天気予報をショーアップする力がある。男性のお天気キャスターが目立つ中、貴重な存在ですよ。今は番組の終盤に入れていますが、前半にも入れるとか、もっと尺を取ってもいい。“お天気は○○さん”という視聴者は意外に多いので、もっと彼女を使うべきですよ」(同・他局プロデューサー)

週刊新潮WEB取材班

2020年2月21日掲載

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