【ゼロックス杯】PK戦で9人連続失敗の珍事 イニエスタも「クレージーな展開」

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 Jリーグ王者・横浜Fマリノスと天皇杯覇者・ヴィッセル神戸が雌雄を決するゼロックス・スーパーカップが8日、埼玉スタジアムで開催された。

「5万人超の観衆が集まるイベントは、新型コロナウイルス騒動が起きて以来初。主催者は事前に“どんな対策を講じるか”と知恵を絞ったようなのですが……」

 とベテランサッカーライターが明かす。

「試合中歌いっぱなしのサポーターにマスク着用を呼びかけようにも、巷でマスクは品切れですし。結局、“各ゲートとトイレに消毒液を設置”くらいしか思いつかなかったそうです」

 そんな関係者たちの心配をよそに、試合は大いに盛り上がり、3-3でPK戦へ。

 だが、各々2番手がゴールを決めてから異変が起きた。その後、なんと9人連続でPKを外したのだ。

 ある統計によると、PKの成功率は8割超。だとすると、9人連続でPKを外す確率は実に40万試合に1度となる。試合後、神戸のイニエスタが、

「クレイジーな展開」

 と振り返ったのも頷ける。

 かくも天文学的珍事が発生したのはなぜか。

「9本中5本が上に外れたため、“芝の刈込みが甘くボールが浮いた”という説が出ています」

もっとも、キーパーが弾いたり、ポストに嫌われたりもしている。一概に芝のせいにはできないだろう。

「神戸のGK飯倉大樹は昨年7月まで横浜に在籍していました。キッカーたちの癖を知っていたかも」

 事実、飯倉はPKを2発止めている。

 とにもかくにも、

「世界を見回してもこれほどPKが外れた試合は記憶にありません。記録として残されていないため、新記録かどうかはわかりませんが。海外でも話題になっていますし、この試合が今後の“基準”になるのでは?」

 どうせなら、連続成功記録を観てみたいものだが。

週刊新潮WEB取材班

2020年2月17日掲載

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