橋本五輪相と高橋はるみ議員の「公選法違反」疑惑、核心の「裏領収書」を公開!

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筆跡が一致する領収書

 そこでお見せしたいのが、写真の2枚の領収書である。

 上の領収書は、吉田さんが選挙期間の最終日に当たる昨年7月20日、高橋議員から日当1万5千円×前述の勤務日数の額を受け取ったことを示す。これは収支報告書に添付されている「表」のものだ。

 問題は下の領収書。こちらは、上とは別に吉田さんが、同じ7月20日、名目も同じ「報酬として」、高橋サイドから金銭を受け取っていることを示している。彼女が実際に「全日」勤務した6日間、3千円分ずつ超過して得た分につき、(6日間×3千円=)1万8千円が支払われているのだ。上と異なるのは、こちらが高橋議員の後援会(北海道を愛するみんなの会)の名義になっていること。収支報告書にはない「裏領収書」であり、日当が(「表」の1万5千円+「裏」の3千円=)1万8千円であった動かぬ証拠だ。

 黒く塗った部分には、吉田さんの名前と住所が書かれているが、住所のうちの一文字「市」の筆跡を見れば、同じ人物が書いたことが見て取れる。領収書を「割った」証である。領収書については1月30日発売号の取材の際も吉田さんに「2枚出していないか」と指摘している。その時は「ない」と全否定していた。そして今回、冒頭に書いたように、改めてこれを吉田さんにぶつけても、見ることすら拒否。逆にその“重み”が窺えるのである。

「選挙中、高橋陣営では違法な支払いについて異論を持つスタッフもいました」

 と言うのは、さる事務所関係者。

「が、選対の幹部は、既に決まっていることとして押し切ってしまったんです」

 また、「たこしゃぶ事件」について、「まだ支払っていないからOK」という言い訳は嘘八百。当の稚内のホテルに尋ねても、「既に支払いは済んでいます」という。そもそも、高橋議員の言う通り、支払いが済んでいないとしたら、合計40万円を超える額を使いながら、7月から半年以上、代金を支払っていないことになる。“選良”どころか、とんだ「たこの集団食い逃げ犯」。こっちの方こそ事件になってしまいそうなのだ。

(2)へつづく

週刊新潮 2020年2月13日号掲載

特集「『橋本聖子大臣』『高橋はるみ議員』疑惑の核心! 『美貌のウグイス嬢』が書いた『裏領収書』」より

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