世紀の一戦 村田vs.カネロ “延期”のウラ事情

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 村田諒太(34)の次戦はカネロ(29)――先週、本誌(「週刊新潮」)が他メディアに先駆けて報じたが、“とき” “ところ”が変わりそうだ。

 未読の方に再度説明すると、通称カネロことサウル・アルバレスは、階級を超えた最強番付“パウンド・フォー・パウンド”第1位。ファイトマネーは30億円を超える、世界で最も人気があるボクサーだ。本誌スクープも世界を巡った。

「“5月24日、さいたまスーパーアリーナ”で一度は合意に至り、帝拳ジムの本田明彦会長が契約締結のために渡米しました。ところが、土壇場でカネロ側が日程に難色を示したのです」

 と村田陣営関係者が語る。

「カネロは例年、母国メキシコの祝日“シンコ・デ・マヨ”(5月5日)前後に試合を行っているのですが、“やっぱりそれは変えたくない”と……」

 だが、かねてより“次戦の会場”として候補となっていた東京ドームも、さいたまスーパーアリーナも、

「この時期は、野球やコンサートなどがあって無理。やむなく“5月開催”は断念することになりました」

 ちなみにカネロは、この時期に別の相手とラスベガスで試合をすることになりそうだという。

 それでは、村田の方はどうなるのか。

「最高の相手であるカネロがいったんは交渉のテーブルについてくれた以上、もはや彼以外の相手は眼中にありません。他の相手とやって下手な試合を見せたら、カネロに振られるかもしれませんしね。狙うはカネロの次の次の相手。秋までは“待ち”です」

 帝拳ジムには前例がある。

「元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃は、世界的ボクサーのノニト・ドネアと対戦するのに1年待ちました。秋開催なら念願の東京ドームも押さえられますしね」

 災い転じて福となせ!

2020年2月13日号掲載

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