安倍政権最大の危機「カジノ国会」に切り札は… 野党追及の4問題、疑惑の“KISS”

国内 政治 週刊新潮 2020年1月30日号掲載

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 20日に開幕した通常国会。子の年は「政変の年」。首相の交代が相次ぐ因縁の干支だが、今年も歴史は繰り返すのか。「IR疑獄」に、問題議員、桜を見る会、そして、セレブの育休大臣……。150日間の「カジノ国会」を舞うプレイヤーに逆転の切り札(ジョーカー)はあるのか。

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 逮捕に捜査、辞職に処分と、汚れたキーワードばかりが報じられる今国会。

 その中で与党にとって、唯一と言っていい前向きな話題が、17日の、小泉進次郎・環境大臣(38)の長男誕生であろう。

「元気な子だったよ」

 と喜びの声を上げるのは、大臣の叔父、すなわち、純一郎・元総理の弟に当たる、小泉正也氏である。

「生まれてすぐに病院に見に行きました。体重が3700~3800グラムもあってね。とっても大きな子でしたよ。奥さんも顔色も良くて全然元気。むしろビックリしたくらいだった」

 と言うから、滝川クリステル(42)の高齢出産に対する心配も、杞憂に終わったということだ。出産前、正也氏は妻の名を取った「クリ太郎」なる名前を提案。甥っ子に即座に却下されたと本誌(「週刊新潮」)の取材で明かしていたが、その後はどうなったのか。

「だいぶ絞られてきているみたいだね。でも、お父さん(純一郎氏)とも相談するだろうから、古臭い名前になるはず。太郎だとか、一郎だとか、ナントカ助だとか。わけのわからない『キラキラネーム』にはならないはずだよ」

 4代続けて総理や大臣が輩出してきた政治家一族の御曹司。行く末はバラ色のビッグベイビー。

 が、この出産を巡っては、決して祝福ムード一辺倒というワケではない。それは出産の2日前に「パパ」が発した「育休宣言」が原因で、以下に述べる醜聞に揺れる自民党の足を引っ張る格好となったのである。

「今国会は、第2次以降の安倍政権として一番苦しい国会になるし、最大の危機と言っても過言ではありません」

 と述べるのは、政治ジャーナリストの泉宏氏である。

 野党の矛先にあるのは四つの論点。頭文字をとって、「疑惑のKISS」と呼ばれている。曰く、K=河井克行・前法務大臣と案里議員夫妻による「ウグイス嬢報酬」問題、I=IRを巡る収賄事件、S=菅原一秀・前経産大臣の「香典配布」疑惑、そして、S=「桜を見る会」を巡る問題だ。

 まずは昨秋、相次いで辞任した「大臣」について、政治部デスクが言う。

「野党は、河井夫妻と菅原議員の辞職を強く迫る方針です。既に夫妻の周辺には広島地検の捜査の手が伸び、関係者の立件は時間の問題と目されていますし、菅原だって状況的には真っ黒。自民党も早くクビを差し出した方が傷は広がらないのですが、それが出来ない“事情”があるのです」

 昨年12月、自民党の望月義夫・元環境大臣が死去。補欠選挙は4月26日に予定され、自民党候補の勝利が有力視されているが、

「河井夫妻や菅原が3月15日までに議員辞職した場合、この補選も同じ4月26日に行われることになる。すると、疑惑の候補を含む4名の補選となり、自民党にとっては強い逆風。一転、どれも大苦戦が予想されるのです。自民党はそれを避けるため、早期の辞任は回避したい」(同)

 しかし、彼らを生き永らえさせればさせるだけ、支持率にはマイナスに跳ね返る。大きなジレンマが生まれるワケなのだ。

「桜を見る会」を巡る疑惑はもはや、会そのものより、モリカケを彷彿とさせる、公文書の扱いを巡る問題に発展している。

「“廃棄した”と言っている書類が見つかりでもしたら一気に政局になる」(同)

 と言うから、こちらも大きな爆弾を抱えているのだ。

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