秋元司衆院議員が拘置所からばらまいた手紙の中身

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 司法の目をかいくぐり、遠くレバノンの地で声高らかに自らの“無実”を世界に発信したカルロス・ゴーン氏。彼の行動に触発されでもしたか、囚われの身となった拘置所内で、ひっそりと“無実”を主張したのは、昨年12月25日、こちらも東京地検特捜部に逮捕された秋元司衆院議員(48)である。

 知人が語る。

「秋元さんから毛筆フォントの手紙が届いたのは、ちょうどゴーンさんが会見をした日でした。紙切れ一枚に“私は報道されているような疑惑には一切、関わっていません”“身の潔白を証明してみせます”と、弁明の言葉が綴られていました」

 驚くのは、送り先の数。

「手紙には通し番号が振ってあり、私に届いたものは2千番台だった。おそらく、住所の分かる支援者に手あたり次第、この手紙をばらまいているのでしょう」

 無実の叫びも虚しく、贈賄側の中国企業が取調べに応じたことで、芋づる式に疑惑は噴出。14日には再逮捕となったのだ。

「当然、彼が毎月、東京の憲政記念館で開いていた昼食勉強会もキャンセルに。手紙はそのお詫びのつもりもあったのでしょう。かつてこの勉強会で“カジノは北海道で決まり”なんてサービストークをしていたこともありましたから、いまさら身の潔白といわれてもピンときませんけれどね」

 そんな秋元氏も、地元ではすでに過去の人に。

「地元・東京都江東区では、区長の息子で都議の山崎一輝さん(47)の名前などが後継として囁かれている。仮に身の潔白が証(あか)されたとしても、彼に帰るところはありません」

 塀の中からの叫びも、虚空に消えつつある。

週刊新潮 2020年1月23日号掲載

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