美智子さま吐血の原因は「週刊誌報道のストレス」ではなく「小室圭さん」「進まぬお引っ越し」

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数々のストレスが

 レクを行った高橋美佐男・上皇侍従次長、そして上皇職のトップである河相周夫侍従長にそれぞれ問うと、

「報道室を通してください」

 そう口を揃え、さらに17日付で退任した山本信一郎・前長官に至っては、当日の朝、

「私、もうやめるので」

 などと苦笑するばかり……。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が言う。

「ひとくちにストレスと言っても、高輪へのお引っ越しの膨大な作業もあり、政府がなかなか進めようとしない皇位の安定的継承に関する議論の行方もある。また、秋篠宮家の眞子さまと小室圭さんとの納采の儀が宙ぶらりんという状況は平成から続いており、ご退位の儀式でのお疲れが残っている可能性もあります。考えられる要因は多くあるのに、今回の宮内庁の発表は、それらを無理にメディアのせいにしているようにも感じます」

 その内情はといえば、

「上皇さまと上皇后さまは、天皇皇后両陛下のためにもご自身方が目立ってはいけないとお気をつけてこられました。お振る舞いが二重権威と捉えられるなど、まったく望んでおられないことで、そのご意向に沿って宮内庁が動けていればそうした事態は生じません。生じているのであれば、かつてお仕えした人や現在お仕えしている人の思い入れが原因だと考えられます。ですが、それは決してご夫妻の本意ではないのですから、感情に流されてはならない。その点は常に注意を払わなければいけないのです」

 宮内庁のホームページでは、職務について、

〈《天皇皇后両陛下を始め》皇室の方々の宮中における行事や国内外へのお出まし、諸外国との親善などのご活動やご日常のお世話(中略)などがあります〉(《》・編集部)

 との説明がなされている。お世話をすべき立場で、新たな苦しみを生み出すなど本末転倒も甚だしい。

週刊新潮 2019年12月26日号掲載

特集「キーワードは『二重権威』 『美智子さま』吐血を週刊誌に責任転嫁した『宮内庁』」より

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