テコンドー「金原会長」TV出演で分かったバラエティの才能 話術は「山根会長」より上

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スタジオを爆笑させる話術

 全日本テコンドー協会の会長を務める金原昇氏(65)は、12月26日に会長職を退任する予定だ。そんな中、金原氏のテレビ出演が注目を集めている。ネット上に投稿された視聴者の意見を見ると、世論は賛否両論のようだ。

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 まずは金原氏のテレビ出演について振り返っておこう。スポーツ紙が番組内の発言を報じるなど話題になった。ご存知の方も多いに違いない。

 出演したのは12月15日の「サンデージャポン」(TBS系列・日曜・10:00)と、12月21日「ビートたけしのTVタックル」のスペシャル版、「たけし&爆笑問題が斬る!2019ザワつかせた50人」の2本だった。

 共に人気番組であるのは言うまでもない。テレビ担当記者が解説する。

「金原氏の存在感は抜群です。強面の顔、見たこともない髪型、10月8日の会見で暴力団関係者から腕と腹部を銃撃されたと認めた衝撃。まさにツッコミどころが満載でした。どちらの番組も爆笑問題の太田光さん(54)やビートたけしさん(72)を筆頭に、出演者が彼をイジりまくりました。金原氏も余裕の態度で出演を楽しんでいたようですから、イメージが変わった視聴者も少なくなかったと思います」

 自分が笑いものになったことを容認しただけでなく、金原氏が自ら笑いを取りにいった場面もあった。

 金原氏は26日に会長を辞める予定だが、その後は協会に残るとしている。これに「サンデージャポン」で西川史子(48)が疑問を呈した。

 西川は「金原さんがいないほうがよくなるんじゃないですか?」と本人へ単刀直入に問いかけたのだが、金原氏は「お嫌いですか?」と返したのだ。抜群の間とセンスにスタジオは爆笑となった。

 民放キー局でバラエティ番組を制作するスタッフは「最高の“タレントデビュー”だったと思います。テレビ界に金原ブームが起きる可能性があります」と話す。

「番組を見ましたが、金原さんのキャラに、たけしさんも太田さんも大喜びしていました。将棋の加藤一二三さん(79)に匹敵するレベルでしょう。さすがに騒動の最中はテレビでは使いづらかったです。しかし26日の退任が発表され、禊ぎが済んだという判断もあったと思います。2番組が先鞭を付けたので、今後は民放各局のバラエティ番組で起用されるのは間違いないでしょう。頭の良さを感じますし、天然なところもある。とにかく誰にも真似できないキャラクターです。バラエティ界での活躍は保証されているのではないでしょうか」

 スタッフ氏によると、まずはクイズ番組の回答者や、モノマネ番組の審査員での出演が考えられるという。

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