石川遼、劇的Vのウラに名物パパの「アメとムチ」

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 まさに劇的といって申し分ない勝利だった。

 国内最終戦となった日本シリーズJTカップの最終日、首位に2打差の5位だった石川遼選手(28)がプレーオフを制し、優勝。シーズン3勝目を挙げた。

 これで今季賞金は1億3千万円を超え、史上最年少で生涯獲得額が10億円を突破した。

 ゴルフ担当記者によれば、

「この優勝で世界ランクが日本人では松山英樹、今季賞金王の今平周吾に次ぐ82位に上昇しました。来年の東京五輪は上位2人が参加することができます。今後の結果次第で、五輪出場も可能な位置につけたことも今大会の大きな収穫でした」

 アメリカで鳴かず飛ばずの日々を過ごし、失意の帰国を果たしてから2年。昨年の獲得賞金は5千万円にも満たなかったのに、なぜこれほどの躍進を遂げることができたのか。

「やはり、“パパ”の存在が大きかったと思いますよ」

 とは、ゴルフジャーナリストだ。

「今年の石川選手は4月に持病の腰痛を発症し、開幕戦を欠場。翌月には愛知で行われた中日クラウンズで同じく腰痛を理由に途中棄権しています。その後、お父さんである勝美さんがなかなか上がらない成績を見て、活を入れるため“人に頼らずやれ!”と荒療治を施したのです」

 それが、キャディーと気心の知れたマネージャーを外すことだった。

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