桜を見る会「反社」騒ぎ、発端は怪文書 「当事者」とされた暴力団総長が真相を語る

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「反社会性」を強調

 その怪文書には〈本日創刊! やや日刊桜を見る会新聞〉なるタイトルがついており、3枚の写真が掲載されている。紙面の左側にあるのが今年の桜を見る会の写真で、1枚は菅官房長官と男性の2ショット。もう1枚は、ひげを蓄えたコワモテの男性など数人が写ったものである。一方、右側にある写真は、上半身裸の複数の男性がプールにつかっているところを捉えている。写っている男性のうち、少なくとも3人の体に入れ墨が彫ってあるのが確認でき、その背後に林立する摩天楼が写りこんでいることから、そこが高層ビルの屋上であることが分かる。

 ご丁寧にもこの文書には、

〈「半グレ・インスタシーン」で今年大人気を誇ったのが「桜を見る会」。安倍晋三首相とのツーショット、菅官房長官とのグループ写真を新宿御苑で撮影しては、盛に公開していた。だが、なぜか不思議なことに、こうした投稿は、ここ数日の間に削除され続けている。

 一体何が原因なのか? なぜ削除する必要があるのか…? 謎は深まるばかりだ〉

 との説明文まで付されているのだが、実際、先に触れた、桜を見る会の写真に写っている、ひげを蓄えたコワモテの男性の一人は、有名な「半グレ」のA氏。一方、菅官房長官と一緒に写っている男性は、

「A氏の企業舎弟と言われている人物です。この3枚の写真をインスタグラムにアップしたのも彼。文書の右側の写真はシンガポールのリゾートホテル、マリーナベイ・サンズの屋上プールで今年7月に撮影されたものです。この写真にもA氏が写っています」

 と、暴力団事情に詳しいジャーナリスト。

「そして、そのプールの写真の、向かって左端に写っているのが、旭琉會の狩俣総長。おそらく、この文書の作成者は、半グレのA氏は現役の暴力団総長とも親交がある人物、ということが言いたかったのでしょう。つまり、A氏の『反社会性』をより強調するために、プールの写真も添えたのではないかと考えられます」

 そのA氏とはいかなる人物なのか。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年12月12日号掲載

特集「今度は反社騒ぎの『桜を見る会』 渦中の『暴力団総長』が実名証言!」より

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