YouTubeで「1000億円記帳」の前澤友作氏 その行動を精神科医に分析してもらった

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レゾンデートルは金儲け

 最後に、見解として、こんな言葉で結んでいる。

〈庶民には実感できない金額ですね。持ち株主の19%で約1000億円ですか…Yahoo! との資本業務提携でZOZOの株式が上昇すればさらに資産は増えるのですね。普通ならもう働かずに悠々自適に過ごすのでしょうが、前澤氏はどんなことを新たにされるのか興味深いですね。みんながあっ、と驚くことを期待いたします。〉

「品がないですね」

 と呆れるのは、精神科医の片田珠美氏だ。

「なぜ、こんなことをするのか。前澤氏のレゾンデートル、つまり自分の存在価値、生きる理由は、金儲けをすることだけなんでしょうね。その背景には、コンプレックスがあるのではないでしょうか。ミュージシャンになろうとして失敗し、ZOZOで金を儲けることができても、事業が行き詰って、Yahoo!に売却せざるを得なくなった。本人もかなりショックだったと思います。そういうのを払拭するために、1000億円入金されたっていうことを見せびらかせたかったわけです。本物の金持ちは、こんなこと絶対しませんよ」

 1000億円の記帳を公開することで、世間から批判されるとは思わなかったのだろうか。

「世間から何と思われるか、想像力が欠如しているのかもしれません。前澤さんといえば、先日、剛力彩芽さんと破局していたことが明らかになりました。清純なイメージの彼女といきなり別れれば、彼女の女優としての商品価値がどれだけ落ちるかということを考えていない。想像力が働かないのです。相手が傷ついても、その痛みがわからない人なのでしょう。そういう意味で彼は、他人の苦しみに鈍感で哀れみも感じない、情性欠如者の可能性も考えられます」

 前澤氏は、YouTubeで公開後、SNS上で批判的な声があふれたことについて、12月1日のTwitterでこうつぶやいている。

〈今回の1000億円通帳記帳を批判してくる人って自分自身が一番お金に囚われムキになっていることに気づいてない。人に下品という前に、人のお金の使い方にケチつけることが一番下品だということに気づいて欲しい。もっとお金から解放されたらいいのに。〉

 さすがにこれではまずいと思ったのか、同じ日にさらにこうつぶやいた。

〈そういう批判する人って結構稼いでる人に多い気がする。お金のコントロールがある程度効くぶん、お金の使い方にも自分なりの考えがあって、それゆえに違う価値観を見つけると批判したくなるのかもしれませんね。〉

 12月1日時点で、前澤氏のYouTube! の再生回数は100万回を超えたという。お金だけが頼りの男――。

週刊新潮WEB取材班

2019年12月5日掲載

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