TBS「4分間のマリーゴールド」は大苦戦 キャラ変すべきは菜々緒ではなく福士蒼汰

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不要なキャラ変、必要なキャラ変

 なぜ“一番輝ける”悪女役を止めてしまったのだろうか。

「キャラが固定してしまうのを役者は恐れますからね。彼女や事務所も新たな一面を見せることで、仕事を広げようと考えたのでしょう。ただし、重要なのは視聴者が何を求めているかということです。それを考えずに事務所がイメチェンをしたところで、空回りするだけです。例えば、現在、第6シーズンが放送中の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレ朝)は相変わらず高視聴率を記録していますが、主演の米倉涼子(44)が渋々仕事を受けているのは有名な話。すでに第1シリーズから7年が経っていますからね、飽きても来るでしょう。そこで昨年は『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(同)と路線を変えてみましたが、『ドクターX』には及ばなかった。役者が新たな自分で勝負してみたくなる気持ちはわかりますが、視聴者って思っているより保守的なんです」(同・民放ディレクター)

 菜々緒は『4分間のマリーゴールド』初回放送の翌日、同局の料理バラエティ『人生最高レストラン』(TBS)にゲストで出演し、ナチュラルメークを披露し、家族と同居しているといった家庭的な一面をアピールしていたが、なんだかここでも無理しているようだった。

「まだ、イメチェンには早すぎました。昨年の『Missデビル』でようやく主役にたどり着いたのですから、5~6年は我慢したほうがいい。彼女が所属するプラチナムは、元々は若槻千夏(35)に代表されるバラドルが得意の事務所。木下優樹菜(31)、おのののか(27)、トリンドル玲奈(27)、小倉優子(36)などなど、その線でうまくいっていたんですが、中村アン(32)や筧美和子(25)をちょっとドラマに出したら当たった。それで菜々緒にも、女優路線で売りたいと思ったのでしょう。でもドラマを生業とする事務所と違って、女優の売り方がまだわかっていないかもしれません。KDDIのCMでは、今だって、ドSの乙姫役を演じている。まあ、それが終わって、悪女キャラが抜けてからでないと」(同・民放ディレクター)

 そういえば、同じKDDIのCMで、三太郎の浦ちゃん(浦島太郎)役の桐谷健太(39)は、「4分間のマリーゴールド」では主演の福士蒼汰の兄として出演している。

「暴れん坊タイプの桐谷との共演も、福士蒼汰の草食系をより一層際立たせていますね。草食系美男子は見た目はいいけれど、テレビや映画など動きのあるメディアでは覇気がないように感じられます。そんな男に、菜々緒を射止めることができるのか。日本人は歌舞伎的な型にはまったストーリーを好みます。そこでは、見得を切るような演技が受ける。古くは織田裕二(51)、福山雅治(50)といった“元気がいい演技”です。最近の若手で言えば、菅田将暉(26)や間宮祥太朗(26)といったところでしょうか。どうしてもイケメンを使いたいというのなら、福士の弟役で出演している、人気急上昇中の横浜流星(23)を主役に持ってきたほうがよかったかもしれません。それが無理なら、福士が変わらないと」(同・民放ディレクター)

 キャラ変が必要なのは福士のほうだった?

週刊新潮WEB取材班

2019年11月29日掲載

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