自民都連・高島直樹幹事長の違法寄付疑惑 新春の集いやゴルフコンペで「AQUOS」「VIERA」バラまき

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「小池百合子」vs.「萩生田光一」都知事選の暗闘(2/2)

「身の丈」発言で謝罪に追い込まれた萩生田光一・文科相に、政治資金規正法違反の疑惑が浮上している。来年の東京都知事選挙に向け、都連の総務会長である萩生田大臣とともに先頭に立つ高島直樹・幹事長にも、カネをめぐる疑惑が。ともに小池百合子都知事を引きずり下ろしたい構えだが……。

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 都政関係者によれば、

「高島都議は例年、『高島なおき新春の集い』や『高島なおき杯ゴルフ大会』といった会を催しています。『新春の集い』は浅草ビューホテルで5日間連続で行われるド派手なものですが、そこで“大抽選会”を行い、支援者に大型テレビや自転車などの豪華な景品をバラ撒いている。ゴルフコンペでもやはりテレビなどの景品を配っています」

 しかも、その様子が分かる写真を自身のHPに堂々とアップしているのだから驚かされる。

「『新春の集い』の会費は1万円。今年10月に行われたゴルフコンペは参加費9千円でプレー費は各自負担でした」(同)

 HPを確認すると、今年の「新春の集い」ではシャープの大型テレビ「AQUOS」が景品の一つだったことが分かる。今年のゴルフコンペでは「AQUOS」だけではなく、パナソニックの大型テレビ「VIERA」も配っている。

 過去の収支報告書を見ると、景品は「ヤマダ電機」で買ったとあるから「ヤマダ電機 価格」で調べると、今年の「新春の集い」の景品だった「AQUOS」は税込3万7665円。ゴルフコンペの「VIERA」は税込4万9293円である。

 政治資金問題に詳しい神戸学院大学教授の上脇博之氏が言う。

「1万円程度の会費で3万円から5万円の景品をその選挙区の人がもらっているとなれば、有権者が“得”をしているわけですから、公選法で禁止されている違法な寄付とみなされる可能性が十分にあります」

 当の高島都議は何と言うか。当初は、景品の代金も会費で賄っているから問題ない、としていたが、専門家の指摘を説明すると、

「これは検討すべき課題だね。選管にも聞いてみます。長年やってきたから……確認とるね。ごめんね」

 あっけなく白旗を掲げた。

「高島都議にそういう疑惑があるのなら、議会で追及する可能性もある」(「都民ファーストの会」関係者)

 都知事選を見据えた水面下の「暗闘」が激しさを増すのはこれからである。

週刊新潮 2019年11月21日号掲載

特集「『小池百合子』vs.『萩生田光一』都知事選の暗闘に『菊池桃子』」より

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